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口蹄疫の診断は、症状を観察する臨床所見と、ウイルスや抗体を検出する実験
室的 方法(エライザ検査、PCR検査、CF検査、抗体検査)の組み合わせで行な
われるというのが基本です。このうち、PCR検査は 実験中のウイルスの混入を
防止するために特別の施設で行なわれるため、国内では唯一、動物衛生研究所
だけでしか実施できません。今回の宮崎口蹄疫 騒動では、そのPCR検査だけで
診断しているため、検査結果の検証ができないのです。ところが農水省はこれ
までPCR検査を行なった すべての検体について、抗体検査も実施していたこと
が発覚しました。農水省はなぜ抗体検査の結果を隠していたのでしょうか?
問題の記事は6月26日付宮崎日日新聞に掲載されています。
(中略)
このことを伝えたマスコミは宮崎日日新聞以外には見当たりません。今回の騒
動で、宮崎県から送られてきた検体は発症したばかりの家畜のものですから、
抗体はまだできていないはずです。それなのに、抗体が確認できた検体が多数
見つかったというのですから、「今回の発症前に(農場主の気が付かないうち
に)、既に口蹄疫に感染したことがある家畜が多数いた」ことになります。
つまり、口蹄疫はこれまで多くの農場で、人間が気付かないうちに家畜の間で
感染と治癒を繰り返していたと考えられます。もともと口内炎程度の病気なの
ですから気が付かなくても不思議ではありません。すると、今回の大騒ぎはい
ったい何なのでしょうか? 27万頭もの家畜を殺す意味などまったくなかった
のです。これこそが、農水省が抗体検査の結果を隠さなければならなかった理
由でしょう。
いままで日本が口蹄疫に対して清浄国であったというのも、人間が見落として
検査をしなかった、だから発見できなかったというだけに過ぎません。今回、
これほどの大騒ぎになったのは、たまたま検査してしまったからだと考えられ
ます。