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Kyoto Shimbun 2008年3月15日(土)
渡り鳥、一定距離保って接して 鳥インフルで京産大教授ら警鐘
新型インフルエンザの発生の可能性などについて、京都産業大の大槻公一教授らが15日、
京都市下京区のキャンパスプラザ京都で開かれた研究報告会で発表した。現在、アジアを
中心に感染が問題になっているのは新型インフルエンザではなく、鳥インフルエンザウイルス
と考えられ、人から人に感染することはないが、渡り鳥と接するには十分な注意が必要だと
警鐘を鳴らした。
京産大研究機構が開いた文部科学省学術フロンティア推進事業の研究報告会で、大槻
教授と鈴木康夫・中部大教授が講演した。
大槻教授は2005年に中国で発生した病原性の強いウイルスが、多くの渡り鳥に保有され
世界中に広がっている可能性があることを指摘。日本でも警戒が必要で、国内の湖や池に
飛来した渡り鳥もウイルスを保有しているかもしれないと想定し、「一定の距離を保って接する
ことが大切だ」とした。
鈴木教授は、世界で流行したインフルエンザの歴史の検証から、鳥インフルエンザが変異し、
人の間で感染する新型となり得る可能性があるとの見解を示した。
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)