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闘論:鳥インフルエンザのワクチン接種 島田英幸氏/喜田宏氏
(毎日新聞 2005年10月31日 朝刊 3頁)
URLリンク(lifesciencedb.jp)
ワクチンで防げるのは発病だけだ。接種すれば、感染しても症状が出ない鶏が放置され、
周辺への感染源となりかねない。こうして感染が次々に広がれば、病原性の弱いウイルスが、
鶏を次々と殺す強毒型に変異する可能性がある。人間に感染するように変異する機会も増す。
ワクチンを使えば日本は、ウイルスが常に存在する「非清浄国」とみなされる。ウイルスがいない
「清浄国」へ鶏肉などを輸出できなくなるし、非清浄国からの輸入も拒めない。輸入した鶏肉に
ウイルスがついてくる危険が増して、なかなか清浄国に戻れないし、経済的損害も大きい。
ワクチンを使ったメキシコやベトナムは、結局、国内にウイルスが常在することになった。
日本の感染は茨城県などに限られ、殺処分で清浄化ができる。昨年、京都などで発生した
高病原性鳥インフルエンザもワクチンなしで封じ込めができた。