08/11/14 20:50:03
白鳥の餌付け自粛を 北上市
県内有数の白鳥飛来地を抱える北上市は、鳥インフルエンザ感染防止の観点から白鳥など渡り鳥
への餌付けの在り方を見直し、餌付け自粛を市民に呼び掛けることを13日までに決めた。今季も既に
市民から餌の提供を受けたが、餌付けには利用しないため、善意が宙に浮くことにもなりそうだ。
生態系を乱したり、ウイルス感染の原因になる恐れから、県が10月末に各市町村に対して餌付け
しないよう求めた通知への対応。
北上市は近く新堤・大堤、北上川の白鳥飛来地に立て札を設置し市民に餌付け自粛を要請する。
市は今月上旬、4日間にわたり餌の提供を呼び掛け、市民80人からくず米4・3トンが集まった。
しかし、協議の結果、餌付けへの利用を控えることを決定。活用策を検討中だが、今のところ妙案は
浮かんでいない。
募金を集めるイベント「リボンシャワー」を実施してきた及川政直実行委員長は「自粛はやむを得ない。
ただ、募金は餌以外の環境整備にも使われており、今年は予定通り30日に行う」と話す。来年以降の
対応は関係者と協議するという。
同市の小田島和寿観光物産課長は「市民の安全確保が第一」と餌付けの自粛を求める。
(2008/11/14) 岩手日報
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