06/09/09 23:16:25
>>その打ち込まれたプラスミドDNAはいったいどのようにゲノムDNAに取り込まれるのでしょうか??
これについてはまだよくわかっていないことがたくさんあります。ただ、パーティクルガン法で
はないのですがアグロバクテリウム法ではRAT5というヒストンH2Aの遺伝子の変異が形質転換効率
に影響を与えることが知られており、DNAの高次構造が関係していることは間違いありません。
更にアグロバクテリウム法ではT-DNAは転写活性の高い領域に組込まれることが多いのでDNAの高次
構造が関与していることの傍証になります。これを利用してT-DNA tagging法が開発されています。
また、パーティクルガン法ではcotransfoumationという手法を利用できます。これは選択マーカー
と目的遺伝子が別々のDNA断片上に存在しているものを混ぜて導入しても選択マーカーで選択した
形質転換体の多くのものは目的遺伝子を導入されているというものでいわゆる外来DNAを取り込める
コンピテントセル状態のものが限定されていることと関係があります。