02/09/17 01:09
農学系の博士号取得者の4割は、ポスドクにすら就けません。
農学系博士号取得者=1000人/年
農学系ポスドク枠=400人/年
農学系パーマネント枠(大学)=100人/年
農学系パーマネント枠(旧国研)=100人/年
ポスドクに就けたとしても、パーマネント枠が大きく拡大している訳ではないので、
路頭に迷う可能性大です。博士課程の定員は、200~300人以上に広げるべき
ではありませんでした。
今は1400人ぐらい入学してますが、パーマネント枠200人からはみ出た
1200人は、使い捨ての研究要員としてただ働きさせられるだけです。
例えば、博士課程修了時に
3報以上=学位取得&パーマネント就職
2報=学位取得&就職なし
2報未満=学位取得できず
という評価を単純に仮定しても、就職なし博士の1200×2=2400報の論文は
ただ働きによって生産されることになります。
パーマネント教官・教員が年間平均で2報の1st論文を出す能力があると仮定して、
就職なし博士の業績で、2400/2=1200人分の給与が浮きます。
助手~教授の平均給与を800万ぐらいとすると、
800万×1200=96億円に相当します。
つまり、文部科学省や大学などは、農学系だけで100億円分にちかい業績を
博士課程の院生から搾取したあげくに、路頭に迷わせる訳です。
どうして社会問題にならないのか不思議なぐらい。
ちなみに、マイノリティーが社会全体の意識を変えるのは、
テロなどのパフォーマンスを必要とします。正攻法では既得権益の主体に勝てません。