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北の核再処理、確認 政府警戒、7月末にも核実験
4月29日7時56分配信 産経新聞
北朝鮮が2度目の核実験に向けた活動を開始したことを日本政府が確認したことが28日、分かった。
北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の核施設について衛星写真を分析した結果、使用済み核燃料棒の再処理作業を再開したことが判明した。
日本政府は、最短で3カ月後にも核実験を行うとの見方を示している。
米軍も、大気中の塵(ちり)などを集めて核実験を把握する気象観測機「WC135C」を嘉手納基地に展開。
日本海周辺などで頻繁(ひんぱん)に監視飛行を行っており、北朝鮮の核実験に向けた活動に対する警戒を強めている。
北朝鮮は平成18年10月9日、初の核実験を実施。
実験場所は、吉州郡(キルジュグン)豊渓里(プンゲリ)付近の地下核実験場とみられている。
今年4月5日に北朝鮮は長距離弾道ミサイルを発射した。
その後、ミサイル発射を非難する議長声明を国連安全保障理事会が採択したことに反発し、核開発の再開を宣言。
安保理の制裁委員会が北朝鮮企業を資産凍結の対象団体に指定したことへの対抗措置として、北朝鮮外務省報道官は25日、
寧辺の核施設で使用済み核燃料棒の再処理作業を開始したことも明らかにしていた。
北朝鮮は18年7月5日にテポドン2号を含む弾道ミサイル7発を連続発射した後、10月に核実験を行った。
このため、日本政府は今回も早ければ3カ月後にも核実験に踏み切る可能性があるとして警戒している。