09/04/13 00:22:07
直交行列T (det(T)=1) のオイラー表示について
(方針)
直交行列T (det(T)=1) が定点のまわりの剛体の回転を表わすことを使って、ベクトル計算する。
剛体の運動学における〔オイラーの定理〕
Euler's theorem (in rigid-body kinematics)
定点のまわりの剛体の回転は、定点を通る固定軸のまわりの回転θで達せらせる。
固定軸の向きに、長さ sin(θ/2) のベクトル q↑ をとる。
|q↑| = sin(θ/2),
e = q/|q| = q/sin(θ/2),
は単位ベクトル。しからば、
T(r) = e(e・r) + cosθ・{r-e(e・r)} + sinθ・(e×r)
= 2q(q・r) + cosθ・r + 2cos(θ/2)・(q×r),
右辺をテンソル成分で表わせば、オイラー表示
[ p^2 +q^2 -r^2 -s^2, -2ps + 2qr, 2pr + 2qs ]
[ 2ps + 2qr, p^2 -q^2 +r^2 -s^2, -2pq + 2rs ]
[ -2pr + 2qs, 2pq + 2rs, p^2 -q^2 -r^2 +s^2 ]
が出る。ここに、p=cos(θ/2), (q,r,s) はqの成分。