05/03/20 21:30:38
>200
【Sierpinskiの不等式】
[>200]のとき、 A^(n-1)・H ≧ G^n ≧ A・H^(n-1).
(略証)
F ≡ A^(n-1)・H/G^n とおき、F≧1 を示す。
nに関する帰納法による。
n=2 のとき AH=x(1)x(2)=G^2 だから等号成立、F=1.
nに対して成り立つとする。x(n+1)=x ' とおくと n+1 に対しては
A' = (nA+ x ')/(n+1), G ' = (G^n・x ')^(1/(n+1)), H ' = H(n+1)x '/(H+nx ').
F/F ' = {A^(n-1)/A'^n}(H+nx ') = {A^(n-1)/A'^n}{nA' -(n-1)A -(A-H)/(n+1)}
≦ {A^(n-1)/A'^n}{nA' -(n-1)A} = {nt-(n-1)}/(t^n) ≦ 1, ここに t≡A'/A. (←★)
∴ F '≧F≧…≧1.
x(k) の代わりに 1/x(k) を考えれば、右側も示せる。(終)
ぬるぽ
202:201
05/03/20 21:37:43
>200 (>201の補足)
【補題】A≧H.
(略証) A/H = (1/n^2){Σ[i=1,n] x(i)}{Σ[j=1,n] 1/x(j)}
= 1 + (1/n^2)Σ[i<j] {x(i)/x(j) +x(j)/x(i) -2}
= 1 + (1/n^2)Σ[i<j] {x(i)-x(j)}^2 /[x(i)x(j)] ≧ 1. (終)
203:201
05/03/20 22:05:10
>200 (>201の補足)
【★】 t > -1 ⇒ t^n ≧ nt -(n-1).
(略証)
(i) t≧1のとき
t^(n-1) + t^(n-2) + ... + t^2 + t + 1 ≧ n.
の両辺に t-1 をかければ t^n - 1 ≧ nt - n が得られる。
(ii) -1<t<1のとき
1 + t + t^2 + ... + t^(n-2) + t^(n-1) ≦ n.
の両辺に 1-t をかければ 1 - t^n ≦ n - nt が得られる。
いずれの場合も t^n ≧ nt-(n-1) が成り立つ。 (終)
204:132人目の素数さん
2005/03/21 03:38:38(月)
>>201-203
ありがとうごぜぇます、お代官様。今から読みます。
もう一つ質問。
[前スレ903(3)] 0<x≦π/2 のとき、sin(sin(x))<tanh(x) の解答 [前スレ909] において
> f(y)=arcsin(arcsin(y)), g(y)=arctanh(y)=(1/2)Ln{(1+y)/(1-y)} とおく。arcsin(y)>y より
> f '(y) = 1/√{1-arcsin(y)^2}・1/√(1-y^2) > 1/(1-y^2) = g '(y).
> これと f(0)=0=g(0) から 0<y≦sin(1) ⇒ f(y)>g(y).
f(y)=arcsin(arcsin(y)) の逆関数は sin(sin(x)) になるのですか?
205:204
05/03/22 02:38:00
>>204
当たり前やわな。すまそ。
206:132人目の素数さん
05/03/23 10:47:47
>>31
なるほど、難しいですね。
証明を追いかけるので精一杯ですだ。
207:31
05/03/23 15:18:20
>206
元々の >1 を示す問題はそれ程でも無いんだが >>29-30
欲張って ≧tan(α) まで出そうとするから大変なことに。。。
(斜に構えればすぐ見えるかも)
>205
どう致しまして。
208:132人目の素数さん
05/03/23 21:25:56
【1】S(n)=Σ[k=1..n]1/k^2, A=π^2/6 とすると、
A{1-(6n+1)/(2n+1)^2}<S(n)<A{1-1/(2n+1)^2}
【2】∫[0..1] x/cos(x) dx < log2
209:132人目の素数さん
05/03/23 21:54:03
>>208 【2】
まず、x≧0 において cos x ≧ 1-(x^2)/2 を示す
f(x) = (左辺)-(右辺) とおいて、微分すれば(以下略)
したがって、
∫[0..1] x/cos(x) dx <∫[0..1] x/{1-(x^2)/2} dx = log2
( ゚∀゚) テヘッ
210:132人目の素数さん
05/03/24 10:27:09
>208 【2】
調子に乗って下限も出しますた…
0<a<√2 とする。
〔補題〕 x≧0 のとき 1 -(x^2)/2 +(x^4)/24 ≧ cos(x) ≧ 1 -(x^2)/2.
(略証) cos(x)≦1 を2回積分すると -cos(x)≦(x^2)/2 -1, さらに2回積分すると cos(x)≦(x^4)/24 -(x^2)/2 +1. (終)
x/{1 -(x^2)/2 +(x^4)/24}
= (√3)[ x/{3-√3 -(x^2)/2} -x/{3+√3 -(x^2)/2} ]< x/cos(x) < x/{1-(x^2)/2}.
∴ (√3)[ log{(3+√3 -(x^2)/2)/(3-√3 -(x^2)/2)} ] < ∫ x/cos(x) dx < [ -log{1-(x^2)/2} ].
∴ (√3)[ log{(3+√3 -(a^2)/2)/(3-√3 -(a^2)/2)} -log{(3+√3)/(3-√3)} ] < ∫_[0..a] x/cos(x) dx < -log{1-(a^2)/2}.
a=1 のとき
(√3) [ log{(2.5+√3)/(2.5-√3)} - log{(3+√3)/(3-√3)} ] < ∫_[0..1] x/cos(x) dx < log(2).
0.67508500 < 0.675535 < 0.69314718.
( ゚∀゚) テヘッ
211:132人目の素数さん
05/03/24 10:53:46
>>210
Σ(゚Д゚ グッジョブ!
212:31
05/03/24 11:50:50
>206
[>31] はハァハァして書いたので難解。。。
改良版 [>>43,>>54] の方が分かり易いと思われ。
213:132人目の素数さん
05/03/24 12:29:33
>>208
(1) 0<x<π/2において sin(x)<x<tan(x) となる。各辺の逆数を取って二乗すれば
cot^2(x)<1/x^2<cosec^2(x) が得られる。これから
cot^2(kπ/(2n+1))<1/(kπ/(2n+1)^2<cosec^2((kπ/(2n+1)) (k=1,・・・,n)が成り立つ。
k=1,…,nとして和を取れば
Σ[k=1,n]cot^2(kπ/(2n+1))<Σ[k=1,n]1/(kπ/(2n+1)^2<Σ[k=1,n]cosec^2((kπ/(2n+1))
1+cot^2(kπ/(2n+1))=cosec^2((kπ/(2n+1)) であるので
Σ[k=1,n]cot^2(kπ/(2n+1))の値を求めると、
Σ[k=1,n]cot^2(kπ/(2n+1))=n(2n-1)/3 となる。(計算略)
よって
n(2n-1)/3<Σ[k=1,n]1/(kπ/(2n+1)^2<2n(n+1)/3
が得られるので、これを適当に変形すれば
A{1-(6n+1)/(2n+1)^2}<Σ[k=1,n]1/k^2<A{1-1/(2n+1)^2}
が得られる。
214:132人目の素数さん
05/03/24 19:00:21
>>208
(1) 別解(三角函数を使わない)
〔補題〕 A - 1/(n+1/2) < S(n) < A - 1/(n+1), ここに A=(π^2)/6.
S(n) = 1 + Σ[k=2..n) 1/(k^2) ≦ 1 + Σ[k=2..n] 1/(k^2 -1/4)
= 1 + Σ[k=2..n] {1/(k -1/2) -1/(k +1/2)} = 1 + 2/3 - 2/(2n+1) ≦ 5/3 (上界).
有界単調列は収束するから、その極限をζ(2) =A とおく。
S(n) = A - Σ[k>n] 1/(k^2) < A - Σ[k>n] 1/{k(k+1)} = A - Σ[k>n] {1/k -1/(k+1)} = A - 1/(n+1).
S(n) = A - Σ[k>n] 1/(k^2) > A - Σ[k>n] 1/(k^2 -1/4)
= A - Σ[k>n] {1/(k -1/2) -1/(k +1/2)} = A - 1/(n +1/2). (終)
A -B(6n+1)/(2n+1)^2 < S(n) < A -C/(2n+1)^2 とおくと、(補題)から
B=6/7<A, C=9/2>A.
ぬるぽ
215:132人目の素数さん
05/03/24 21:37:15
>>208-210 【2】
さらに調子に乗って、簡単な不等式を作りました。 華麗に証明してね。
log2 < ∫[0, π/3] x/cos(x) dx < 1
( ゚∀゚) テヘッ
216:132人目の素数さん
05/03/24 21:41:35
>>208-215
よくみると、それぞれに答案の書き方に違いがあるけど
いったい何人くらい不等式ヲタが生息しているのですか?
217:132人目の素数さん
05/03/24 22:03:28
>>216
不等式ヲタは群生体だから、無限の知識と無尽蔵の体力を持ってるんだよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタは1人2人じゃなく、1ヲタ2ヲタと数えるんだよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタは三角関数や nCr でも ハァハァ しちゃうんだよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタはデルタ宇宙域からやってきたよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタは世界中のあらゆるところから不等式を鬼集してるよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタは集めた不等式を同化し改良するから、抵抗は無意味だよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタはちょっとキチガイ入っているよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタは他スレを荒らさないから安心してね ( ゚∀゚) テヘッ
不等式ヲタのレスの半分は自作自演、残りはなりすましでできてるよ ( ゚∀゚) テヘッ
不等式を見て興奮した君は、すでに不等式ヲタに同化されているよ ( ゚∀゚) テヘッ
今日から君も不等式ヲタだ ( ゚∀゚)9 テヘッ
218:132人目の素数さん
05/03/24 22:28:23
>215
作られちまったか。生姜ねぇなぁ。
0<x<π/2 ⇒ sin(x) < x < tan(x) を使うだけだが...
∫ sin(x)/cos(x) dx < ∫ x/cos(x) dx < ∫ tan(x)/cos(x) dx.
log|cos(x)| < ∫ x/cos(x) dx < 1/cos(x) 〔積分定数はry)〕
[0,π/3] で定積分して、
log(2) < (与式) < 2-1 =1.
ぬるぽ
219:132人目の素数さん
05/03/24 23:05:14
非負実数 x, y, z に対して、次式を示せ。
(1) (x^x)*(y^y)*(z^z)*{(x+y+z)^(x+y+z)} ≦ {(x+y)^(x+y)}*{(y+z)^(y+z)}*{(z+x)^(z+x)}
(2) (x^(x^2))*(y^(y^2))*(z^(z^2))*{(x+y+z)^((x+y+z)^2)} ≧ {(x+y)^((x+y)^2)}*{(y+z)^((y+z)^2)}*{(z+x)^((z+x)^2)}
___
彡 / ≧ \ 彡 ビュゥ……
彡 |::: \ ./ | 彡
|:::: (● (●| ネタを仕入れてきました
ヽ::::......ワ...ノ 存分に ハァハァ してください
人つゝ 人,, テヘッ!
Yノ人 ノ ノノゞ⌒~ゞ
. ノ /ミ|\、 ノノ ( 彡
`⌒ .U~U`ヾ 丿
⌒~⌒
220:132人目の素数さん
05/03/25 19:09:01
>>213
> Σ[k=1,n]cot^2(kπ/(2n+1))=n(2n-1)/3 となる。(計算略)
詳しくおねがいします (:D)| ̄|_
221:220
05/03/25 20:27:27
tanスレ読んで理解したからいいです。すまそ。
222:132人目の素数さん
05/03/25 20:55:55
>220,221
N=2n+1 とおく。
w ≡ cot(kπ/N)^2 = {1+cos(2kπ/N)}/{1-cos(2kπ/N)} ≡ (1+z)/(1-z).
z=cos(2kπ/N) は f(z)={T_N(z)-1}/(z-1)=0 の根だから、f((w-1)/(w+1))=0.
両辺に (w+1)^(N-1) を掛けて、w^(N-2) の係数を求めたような稀ガスる。
ここに T_N(z) は N次のチェビシェフ多項式
URLリンク(functions.wolfram.com)
URLリンク(functions.wolfram.com)
>219 の参考に(Hlawkaの不等式)
|x| + |y| + |z| + |x+y+z| ≧ |x+y| + |y+z| + |z+x|.
URLリンク(www.seriousliving.net)
223:214
05/03/26 20:29:44
[214]の改良
〔補題〕 A - 1/(n +1/2) < S(n) < A - 1/(n +9/16), ここに A = Lim[n→∞) S(n).
k≧2 より k^2 = (k -7/16)(k +9/16) -(1/8)(k - 63/32) < (k -7/16)(k +9/16).
S(n) = A - Σ[k>n] 1/(k^2) < A - Σ[k>n] 1/{(k -7/16)(k +9/16)} = A - Σ[k>n] {1/(k -7/16) -1/(k +9/16)} = A - 1/(n +9/16).
左側は [214] を参照. (終)
224:132人目の素数さん
05/03/26 23:23:24
二次導関数を持つ関数 f : R→R が任意の x に対し f(x) + f ''(x) ≧ 0 を満たすとき
f(x) + f(x+π) ≧ 0
225:BlackLightOfStar ◆ifsBJ/KedU
05/03/27 12:27:36
Re:>224
初めにf(x)+f''(x)=0のときf(x)+f(x+π)=0であることに注意しよう。
任意の実数xに対してf(x)+f''(x)≥0のとき、
実数aを任意にとり、g(a)=f(a),g'(a)=f'(a),g(x)+g''(x)=0となるようなgを選ぶんでh(x)=f(x)-g(x)とおくと、
h(a)=h'(a)=0,任意のxに対してh(x)+h''(x)≥0となる。
a=0の場合だけ示して一般性を失わず、
結局任意のxに対してf(x)+f''(x)≥0で、f(0)=f'(0)=0のときf(π)≥0であることを示せばよいことがわかった。
g(x)=f(x)+f''(x)とおいて、f(x)=a(x)cos(x)+b(x)sin(x)とおくと、
(続きは誰かやってくれ。)
226:132人目の素数さん
05/03/27 12:38:32
(ܷܵܶ∀ܷܵܶ)
227: ◆BhMath2chk
05/03/29 08:00:00
f(x,y,z)をxで偏微分してyで偏微分して
zで偏微分したものをh(x,y,z)とし
[a(0),a(1)]×[b(0),b(1)]×[c(0),(1)]で
0≦h(x,y,z)とする。
f(a(i),b(j),c(k))をF(i,j,k)と略記すると
(p,q,r)∈[a(0),a(1)]×[b(0),b(1)]×[c(0),c(1)]で
F(1,1,1)-F(1,1,0)-F(1,0,1)+F(1,0,0)
-F(0,1,1)+F(0,1,0)+F(0,0,1)-F(0,0,0)
=(a(1)-a(0))(b(1)-b(0))(c(1)-c(0))h(p,q,r)
となる(p,q,r)があるので
F(1,1,1)+F(1,0,0)+F(0,1,0)+F(0,0,1)
≧F(1,1,0)+F(1,0,1)+F(0,1,1)+F(0,0,0)。
f(x,y,z)=g(x+y+z)のときh(x,y,z)=D^3g(x+y+z)。
g(w)=wlog(w)のときD^3g(w)=-1/w^2なので
g(x+y+z)+g(x)+g(y)+g(z)
≦g(x+y)+g(x+z)+g(y+z)+g(0)から
(x+y+z)^(x+y+z)(x^x)(y^y)(z^z)
≦(x+y)^(x+y)(x+z)^(x+z)(y+z)^(y+z)。
228:132人目の素数さん
05/03/29 12:00:38
【問題】
任意の正の数 a, b, c と自然数 n に対して、次式を華麗に証明せよ。
a/(1+a^n) + b/(1+b^n) +c/(1+c^n) ≧ (a+b+c)/{1+(a+b+c)^n}
絶対値の問題で似たようなやつがあったね。
229:BlackLightOfStar ◆ifsBJ/KedU
05/03/29 12:10:53
Re:>228 a/(1+a^n)+b/(1+b^n)+c/(1+c^n)≥a/(1+(a+b+c)^n)+b/(1+(a+b+c)^n+c/(1+(a+b+c)^n),a>0,b>0,c>0,n≥0.
230:BlackLightOfStar ◆ifsBJ/KedU
05/03/29 12:11:54
Re:>228 a/(1+a^n)+b/(1+b^n)+c/(1+c^n)≥a/(1+(a+b+c)^n)+b/(1+(a+b+c)^n)+c/(1+(a+b+c)^n),a>0,b>0,c>0,n≥0.
231:132人目の素数さん
05/03/29 12:16:28
>>229
自然数に0を入れなければ
正数 a,b,c と自然数 n に対して、
a/(1+a^n) + b/(1+b^n) + c/(1+c^n) > (a+b+c)/(1+(a+b+c)^n)
ということですよね。
232:BlackLightOfStar ◆ifsBJ/KedU
05/03/29 12:17:40
Re:>231 そうだな。しかし、[>228]は何のつもりで書いたのだろう?
233:ガスト
05/03/29 12:23:14
>>230-231
正数 a_k (k=1,2,...,N) と非負整数 n に対して、
Σ(a_k/(1+a_k^n)) ≧ (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n)
等号はn=0のときのみ
ということですね。
234:132人目の素数さん
05/03/29 12:41:01
nが負の整数だったら不等号はどうなりますかいの
235:BlackLightOfStar ◆7ZwQJFEByU
05/03/29 12:46:49
Re:>235 お前誰だよ?
236:
05/03/29 12:49:44
237:ガスト
05/03/29 12:58:17
>>234
正数 a_k (k=1,2,...,N) について、
・非負整数 n に対して、
Σ(a_k/(1+a_k^n)) ≧ (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n)
等号はn=0のときのみ
・負の整数 n に対して、
Σ(a_k/(1+a_k^n)) < (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n)
でつよね。
238:132人目の素数さん
05/03/29 13:26:13
>231,233,237
正数 a_k (k=1,2,…,N) について、
・0<n≦1 に対して、
(Σa_k)/{1+((Σa_k)/N)^n} ≧ Σ(a_k/(1+a_k^n)) > (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n).
等号成立は a_k=(定数) のとき
・-1≦n<0 に対して、
(Σa_k)/{1+((Σa_k)/N)^n} ≦ Σ(a_k/(1+a_k^n)) < (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n).
等号成立は a_k=(定数) のとき
でつよね。
239:238
05/03/29 18:10:42
>231,233,237
0< a_k ≦1 (k=1,2,…,N) について、
・正の整数nに対して、
(Σa_k)/{1+((Σa_k)/N)^n} ≧ Σ(a_k/(1+a_k^n)) > (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n).
・負の整数nに対して、
(Σa_k)/{1+((Σa_k)/N)^n} ≦ Σ(a_k/(1+a_k^n)) < (Σa_k)/(1+(Σa_k)^n).
等号成立は a_k=(定数) のとき
でつよね。
240:BlackLightOfStar ◆ifsBJ/KedU
05/03/29 19:20:20
Re:>235 いいからそのハンドルネームをやめろ。
241:132人目の素数さん
05/03/29 22:27:04
∧__∧
(`・ω・´) 荒らしはとっとと消え失せぇぃ!
.ノ^ yヽ、
ヽ,,ノ==l ノ
/ l |
"""~""""""~"""~"""~"
242:132人目の素数さん
05/03/29 22:36:03
NGネームに登録されてる人は、真面目にレスするときは名無しで発言してくだちゃい。
いちいちIEで見るのはメンドウでつよね。
243:132人目の素数さん
05/03/30 00:57:32
>>219
(1) x(x+y+z) < x(x+y+z) + yz = (x+y)(x+z) をx乗する。そして循環的に掛ける。
(2) 例によって x+y+z=s とおく。
(補題)の式に s^(xy) > (x+y)^(xy) を掛けて、
z^(z^2)・s^(2xy+z^2) > [(x+z)(y+z)]^(z^2)・(x+y)^(2xy).
これを循環的に掛ける。
ぬるぽ
【補題】z^(z^2)・s^(xy+z^2) > [(x+z)(y+z)]^(z^2)・(x+y)^(xy).
(略証)
2項定理より、a>1, d>0 のとき (1+d)^a > 1+ad.
s^a =((x+y)+z)^a = (1+ z/(x+y))^a・(x+y)^a > (1+az/(x+y))・(x+y)^a = (x+y+az)・(x+y)^(a-1).
ここで a=1 + xy/(z^2) とおくと
z・s^(1 +xy/(z^2)) > (x+z)(y+z)・(x+y)^(xy/(z^2)).
これを z^2 乗する。(終)
244:243
05/03/30 08:43:27
↑の補足でつ。。。
【補題】a>1, d>-1 のとき (1+d)^a ≧ 1+ad.
(略証1) f(v) = (1+v)^a とおくと f "(v)=a(a-1)(1+v)^(a-2) >0.
∴ f は下に凸、 (1+d)^a = f(d) ≧ f(0) + f '(0)d = 1+ad,
等号成立は d=0 のとき。
(略証2) aが有理数のときは a=1+(n/m) (m,n は自然数)とおく。
1,…,1, 1+ad,…,1+ad (n個:m個)の相加相乗平均より、
1+d = {n+m(1+ad)}/(m+n) ≧ (1+ad)^{m/(m+n)} ≦ (1+ad)^(1/a),
これを a乗する。(終)
245:243
05/03/31 14:40:48
凸函数ヲタ向けの補足。。。
【補題】a>1, d>0 のとき (1+d)^a > 1+ad.
(略証3) log(1+v) は上に凸だから, Jensenより,
a・log(1+d) > log(1+ad) + (a-1)log(1) = log(1+ad). (終)
246:132人目の素数さん
皇紀2665/04/01(金) 19:18:23
414 :お願いします :皇紀2665/04/01(金) 18:34:24
a>0, b>0 のとき
(a+1/a)^2 + (b+1/b)^2 ≧ 25/2 =12.5
を証明してくださいです。。。
さくらスレ161
スレリンク(math板:417番)
247:246
81/64/49/36/25/16/09/04/01(金) 20:07:44
415 :414:皇紀2665/04/01(金) 18:38:11
a+b=4 という条件が抜けてました。
これが無けりゃ8になっちゃう。
さくらスレ161
スレリンク(math板:414-415番)
248:132人目の素数さん
05/04/02 23:02:59
>>208 【2】
又々さらに調子に乗って上限も改良しますた。 消して鰈ぢゃねゑが。。。
I ≡ ∫_[0..a] x/cos(x) dx.
〔補題〕x>0 で cos(x) > 1 -(1/2)x^2 +(1/24)x^4 -(1/720)x^6.
(略証) -cos(x) ≧ -1 を6回積分する。始点はx=0とする。(終)
x^2=X とおくと 右辺は 1 -(1/2)X +(1/24)X^2 -(1/720)X^3 ≡ f(X).
実根を ±r とすると、r = √R = 1.5699058251612… < π/2.
〔∵ R = 10 + 2{5(3√14 -11)}^(1/3) - 2{5(3√14 +11)}^(1/3) ~ 2.4646 〕
f(X) = (1 -X/R)g(X) とおける。 (← 因数定理)
g(X) ≡ 1 - (1/2 -1/R)X + (R/720)X^2 = (R/720){Γ^2 + (Xo-X)^2} > 0.
g '(X) = -(1/2 -1/R) + (R/360)X.
ここに、Xo = (360/R)(1/2 -1/R) = 13.767697850062…, Γ = √(720/R -Xo^2) = 10.128506369060… とおいた。
1/f を部分分数に分けて、
1/f(X) = 2(b/R)/(1 -X/R) + [bg '(X) - b(3/R -1/2) + 1]/g(X),
ここに、b = R/[6-2R+(1/12)R^2] = 1.562862462858….
∴ I < ∫_[0..a] x/f(x^2) dx = (1/2)∫_[0..a^2] 1/f(X) dX
=[ -blog(1 -X/R) + (1/2)blog(g(X)) + [b(3/R -1/2)-1](360/RΓ)arctan{(Xo-X)/Γ} ](X:0→a^2)
= -blog(1 -a^2/R) + (1/2)blog(g(a^2)) + 1.7441051997288…arctan{(Xo -a^2)/Γ}.
a=1 のとき
0.675085000630… < I < 0.67554170686288… < 0.69314718055994… 〔 I≒0.675535 〕
249:243-245
05/04/04 02:07:43
>>219 (1)の系
【系】正の実数 x,y,z に対して x+y+z=s とおくとき、
C ≦ (s/√3)^(2s) < (x^x)(y^y)(z^z)(s^s) < {(x+y)^(x+y)}{(y+z)^(y+z)}{(z+x)^(z+x)} < (A_x)^x (A_y)^y (A_z)^z < s^(2s).
ここに A_x=(s^2 +x^2)/2, A_y=(s^2 +y^2)/2, A_z=(s^2 +z^2)/2, C=exp{-2(√3)/e}.
(略証) 左から
v・Log(v) ≧ -1/e より. (等号は s/√3 = v = 1/e のとき)
Log は上に凸だからJensenより (x^x)(y^y)(z^z) = -x・Log(1/x) -y・Log(1/y) -z・Log(1/z) > -s・Log(3/s) = s・Log(s/3).
xs = x(x+y+z) < (x+y)(x+z) < (s^2 +x^2)/2 = A_x < s^2 をx乗する。そして循環的に掛ける。(終)
ハァハァ…
250:132人目の素数さん
05/04/05 00:43:36
幾何学的不等式への招待
URLリンク(www.geocities.jp)
絵が描けないから、どうしても代数と解析に偏ってしまう...orz
251:132人目の素数さん
05/04/05 10:19:52
グッジョブ ( ゚∀゚) テヘッ
252:132人目の素数さん
05/04/05 21:13:45
>>250 の入口
URLリンク(www.geocities.jp)
→ ■今月のコラム(閑話休題)→ 2002年のコラム → 12,13
253:132人目の素数さん
05/04/11 21:04:54
一辺1の正方形ABCDの内部にP、Qをとる。このとき
13(PA+QC)+14PQ+15(PB+QD)>38
って成り立ちますか?
254:132人目の素数さん
05/04/12 17:46:48
>253
成田つね。 (左辺) ≧ 2√(13^2 +14^2) = 2√365 = 38.2099463490856…
等号条件が複雑...
cos(∠APQ) = cos(∠CQP) = -5/13, sin(∠APQ)= sin(∠CQP)= 12/13,
cos(∠BPQ) = cos(∠DQP) = -3/5, sin(∠BPQ) = sin(∠CQP)= 4/5,
cos(∠APB) = cos(∠CQD) = -33/65, sin(∠APB) = sin(∠CQD) = 56/65.
PA=QC≒0.595394711946…, PB=QD≒0.556137917752…, PQ≒0.215912368068…
255:132人目の素数さん
05/04/12 19:49:32
>>254
どうやったんでつか?
256:254
05/04/13 11:05:39
>255
I(P,Q) = 13(PA+QC) + 14PQ + 15(PB+QD) を P,Qで微分する。
(grad_P)I = -13e↑(PA) - 14e↑(PQ) - 15e↑(PB)
点Pが△AQBの外部や辺上にあるとき、grad Iは△の方を向く。∴ Pが△AQBから遠い程Iは大きい。
点Pが△AQBの外部や辺上にあるとき、Iは極小でない。
(grad_Q)I = -13e↑(QC) - 14e↑(QP) - 15e↑(QD) についても同様。
極小位置では (grad_P)I = 0↑ だから、第二余弦定理より、
cos(∠APQ) = cos(∠CQP) = -5/13, sin(∠APQ)= sin(∠CQP)= 12/13,
cos(∠BPQ) = cos(∠DQP) = -3/5, sin(∠BPQ) = sin(∠CQP)= 4/5,
cos(∠APB) = cos(∠CQD) = -33/65, sin(∠APB) = sin(∠CQD) = 56/65,
cos(∠BAP) = cos(∠DCQ) = 218/(13√365), sin(∠BAP)= sin(∠DCQ) = 119/(13√365),
cos(∠ABP) = cos(∠CDQ) = 82/(5√365), sin(∠ABP) = sin(∠CDQ) = 49/(5√365),
PA = QC = 91/(8√365), PB = QD = 85/(8√365), PQ = 66/(8√365) (←死んでお詫びを・・・AA省略)
∴ (左辺) = { 13(91+91) + 14・66 + 15(85+85) }/(8√365) = 2√365.
ぬるぽ
257:132人目の素数さん
05/04/13 11:54:48
一辺1の正方形ABCDの辺上に2点P、Qをとる。このとき
13(PA + QC) + 14PQ + 15(PB + QD) ≧ 28 + 8√3 (=41.85640646055…)
って成り立ちますか?
258:132人目の素数さん
05/04/13 14:29:23
a,b,cが実数で、a^2>bc,ac>b^2ならばa≠bであることを証明するには、どんな考え方をすればよろしいのでしょう?
259:132人目の素数さん
05/04/13 14:29:45
サゲ忘れ
260:132人目の素数さん
05/04/13 15:16:19
>258
0 < (a^2 -bc) + (ac-b^2) = (a-b)(a+b+c) ∴ a-b≠0 とか.
261:BlackLightOfStar ◆mBZJN.ruEw
05/04/13 16:07:13
あげ
262:132人目の素数さん
05/04/13 18:12:16
>258 ↓で
ハイリホー♪
スレリンク(knife板:8-11番)
スレリンク(sepia板:38番)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
URLリンク(homepage2.nifty.com) のスパイシー10/26
263:253=255
05/04/13 22:57:02
>>256
㌧クスですぬるぽ神。
264:132人目の素数さん
05/04/14 00:54:32
関数 f : R→R が任意のxに対して f(3x)=3f(x)-4f(x)^3 を満たし、
x=0 で連続のとき、 |f(x)|≦1
265:132人目の素数さん
05/04/14 01:36:03
>264
g(x) = 1-f(x)^2 とおく。
題意により、 g(3x) = g(x){4g(x)-3}^2 だから、g(x)≧0 ⇒ g(3x)≧0.
(略証)
g(0)=1 より、あるε>0 があって、 |x|≦ε ⇒ g(x)>0.
任意のx∈Rに対し、 n > Ln(x/ε) となる n(x)∈N が存在する。(←アルキメデスの原理)
ところで、g(ε)>0 と上記により、|x| ≦ (e^n)ε < (3^n)ε ⇒ g(x)≧0.
∴ x∈R ⇒ g(x)≧0 ⇔ |f(x)|≦1.
266:265
05/04/14 01:48:32
(訂正)
f(3・0)=3f(0)-4f(0)^3 より f(0)^2 =0, 1/2 ∴ g(0)=1, 1/2 ですた。
267:132人目の素数さん
05/04/14 02:10:17
「すべてのxに対して、ax^2-x+2a>0」が偽であるようなaの値の範囲は、『-√2/4≦a≦√2/4』であってますか?
268:132人目の素数さん
05/04/14 02:48:24
不等式だったら何でもここに書いていいわけじゃないぞ!
質問スレに逝け、クズ!
269:132人目の素数さん
05/04/14 10:20:26
>267 ↓のあたりに回答
さくらスレ162
スレリンク(math板:38-39番)
270:BlackLightOfStar ◆ifsBJ/KedU
05/04/14 13:31:15
Re:>261 お前誰だよ?
271:132人目の素数さん
05/04/15 20:45:24
連続関数 f : I=[0,1]→R が任意の x,y∈I に対して xf(y)+yf(x)≦1 を満たすとき
∫[0,1]f(x)dx≦π/4 を示し、等号が成立するような f を見つけよ。
272:132人目の素数さん
05/04/16 17:33:01
>271
x=cosθ, y=sinθ とおき 0<θ<π/2 で積分する。等号成立は f(x)=√(1-x^2) のとき
273:132人目の素数さん
05/04/18 12:07:27
>272
それならfは↓を満たせば十分か?
(x,y)∈C に対して xf(y)+yf(x)≦1, ここに C={(x,y)|x>0, y>0, x^2+y^2=1}
そうすると等号条件は↓になるか?
f(x) = p√(1-x^2) + q/{2√(1-x^2)} (ただしp+q=1)
274:132人目の素数さん
05/04/23 05:29:47
| a + b√2 + c√3 | < 10^(-11)
を満たす、すべては0でなく、いずれも絶対値が10^6未満の整数 a,b,c が
存在することを示せ。
275:132人目の素数さん
05/04/24 01:13:42
>274
A={0,1,2,……,m-1}, S={r+s√2+t√3 | r,s,t∈A} とおく。 #A=m.
r+s√2+t√3 の値はすべて相異なるから、#S=(#A)^3=m^3.
Sの任意の要素xは区間 [0,d]の中にある。 d≡(1+√2+√3)(m-1).
この区間を(#S-1)等分すると、Sのある2つの元が同じ小区間内に存在する。 ←鳩ノ巣原理(ディリクレ)
小区間の幅は d/(#S-1) = (1+√2+√3)/(m^2 +m+1) < 4.1462643…/[m(m+1)].
0< |x-y| ≦ d/(#S-1) となるので、x-y, y-xが求めるものである。(終)
秋山+富蘭:[完全攻略] 数学オリンピック, p.47-48, 日本評論社(1991.11)
276:132人目の素数さん
05/04/25 08:07:38
>274 (補足)
> r+s√2+t√3 の値はすべて相異なるから、
【補題】{1,√2,√3}はQ上1次独立
(略証) r+s√2+t√3 = 0, r,s,t∈Qとする。
r,s,tのうちの2つが0なら残りも0.
st≠0 のとき √6 = {r^2 -2s^2 -3t^2}/(2st) ∈Q
s=0, t≠0 のとき √3 = -r/t ∈Q
s≠0, t=0 のとき √2 = -r/s ∈Q
いづれも矛盾なので、 s=t=0, r=0 (終)
277:132人目の素数さん
05/04/26 22:05:33
【問題】 \sqrt[3]{10} と \sqrt[3]{3/2}+1 の大小を華麗に評価せよ。
278:ヒラメ
05/04/27 08:18:53
0<b<1 のとき y=x^b は上に凸ゆえ、2{(a+1)/2}^b > a^b +1. a=3/2, b=1/3 とおく。
279:132人目の素数さん
05/04/29 09:30:10
(1) f(x)を無限回微分可能な関数、f(-1)=f(1)=0とする。
|∫[-√3,√3]f(x)dx|≦A
を満たす定数Aの最小値を求めよ。
(2) 辺の長さが1の正方形の内部に n (>2) 個の点を取る。このとき、
これらに適当に P(1) , P(2) , ... , P(n) と名前を付けて、
Σ[k=1,n] |P(k-1)P(k)|^2 ≦ 4 とできることを示せ。 但し、P(0)=P(n)
280:132人目の素数さん
05/05/04 14:17:53
>>279
|∫[-√3,√3]f(x)dx|
は幾らでも大きくなりうる
281:132人目の素数さん
05/05/10 01:14:51
いまさらこんな問題で俺様が釣ら…クマー
URLリンク(www.springer-tokyo.co.jp)
282:132人目の素数さん
05/05/11 20:01:14
>281
第8回シュプリンガー数学コンテスト
【問題】
a,b,cを3角形の3辺の長さとする。このとき、次の不等式が成り立つことを示せ。
3/2 ≦ a/(b+c) + b/(c+a) + c/(a+b) ≦ 2.
→詳しくは URLリンク(www.springer-tokyo.co.jp)
283:132人目の素数さん
05/05/12 08:21:11
>281-282
いまさらこんな問題で俺様が釣ら…
[左側](Shapiroの巡回不等式).
(ⅰ) 与式 = 2s{1/(b+c) +1/(c+a) +1/(a+b)} -3 として相加・調和平均.
(ⅱ) f(x)=x/(2s-x) は下に凸. (0<x<2s=a+b+c)
[右側]
三角不等式から (分母) ≧ (a+b+c)/2 =s.
クマー!
284:132人目の素数さん
05/05/14 14:51:40
>281-282
[定理]
n≦13と正の数a_kに対して
a_1/(a_2+a_3) + a_2/(a_3+a_4) + … + a_n/(a_1+a_2) ≧ n/2.
[1] H.S.Shapiro: "Problem 4603." Amer. Math. Monthly, 61, p.571 (1954).
[2] URLリンク(mathworld.wolfram.com)
[3] 「不等式への招待」, 大関信雄・大関清太, 近代科学社 (1987.10), p.28-30
[類題] [ASU 1969.14]
正の数a_kに対して
a_1/(a_2+a_3) + a_2/(a_3+a_4) + … + a_n/(a_1+a_2) ≧ n/3.
[前スレ.497(2) & 501]
285:132人目の素数さん
05/05/14 22:01:04
巡回不等式って、なんとなくエロくてたまらん。
(´д`;)ハァハァ
286:132人目の素数さん
05/05/17 01:32:14
(1) [Moldova Olympiads 2002]
3≧a≧b≧c≧0 のとき、
(a- b)/(a^2-9) + (a-c)/(b^2-9) + (b-c)/(c^2-9) ≦ 36
(2) a, b, c > 0、a+b+c=1 のとき、
1/(a+bc+3abc) + 1/(b+ca+3abc) +1/(c+ab+3abc) ≦ 1/(ab+bc+ca+abc)
(3) 0 ≦A, B, C, D ≦ π/2 のとき、
(2+sinA+sinB)/(2+sinB+sinC) + (2+sinC+sinD)/(2+sinD+sinA) ≦ 4(2+sinA+sinC)/(2+sinB+sinD)
ひさびさの不等式ヲタです ( ゚∀゚) テヘッ
287:132人目の素数さん
05/05/17 01:33:12
___
彡 / ≧ \ 彡 ビュゥ……
彡 |::: \ ./ | 彡
|:::: (● (●| ネタを仕入れてきました
ヽ::::......ワ...ノ 存分に ハァハァ してください
人つゝ 人,, テヘッ!
Yノ人 ノ ノノゞ⌒~ゞ
. ノ /ミ|\、 ノノ ( 彡
`⌒ .U~U`ヾ 丿
⌒~⌒
288:132人目の素数さん
05/05/18 23:06:26
>286 (2)
基本対称式を a+b+c=s, ab+bc+ca=t, abc=u とおく。さらに st+3u=X とおく。
(左辺) = 1/(a^2・s +X) +1/(b^2・s +X) +1/(c^2・s +X)
= {(t^2 -2su)(s^2) +2(s^2 -2t)sX +3X^2}/{(s^3)(u^2) +(t^2 -2su)(s^2)X +(s^2 -2t)sX^2 +X^3}.
(右辺) = 2/(st+u) と思われ...
∴ 2s{(s^3)(u^2) +(t^2 -2su)(s^2)X +(s^2 -2t)sX^2 +X^3} - (st+u){(t^2 -2su)(s^2) +2(s^2 -2t)sX +3X^2}
= …… = (u^2){4(s^3 -4st+9u) +(st-9u)} + 2(s^2)tu(s^2 -3t) ≧0.
∴ (左辺) ≦ (右辺), 等号成立は a=b=c のとき。
ひさびさの ハァハァ です。
(1) の左辺は分子が正、分母が負になる洋館
289:286(1)の訂正
05/05/18 23:50:55
条件を書き間違えていました。 0≦a≦b≦c≦3 でした。 (切腹 AA略)
290:132人目の素数さん
05/05/19 18:17:41
>289
286(1)は
(b-a)(9-a^2) + (c-a)(9-b^2) + (c-b)(9-c^2) < 36.
を示す問題ぢゃない?
291:132人目の素数さん
05/05/19 22:20:55
実は (1) はまだ解いてないから、右辺がいくらになるのか知らな…
292:132人目の素数さん
05/05/20 09:58:09
>290 (286(1)+289)
左辺は, aについては単調減少, bについては b=b0=(c+a)/2 で極大.
(左辺) = (c-a){18 -a^2 -b^2 -2b0(c-b)} = (c-a){18 -(3/4)(c-a)^2 -2ac -(b-b0)^2}
= 18t -(3/4)t^3 - ⊿ = f(t) -⊿ = 24√2 - (3/4)(4√2 +t)(2√2 -t)^2 -⊿.
ここに t=c-a≧0, ⊿=t{2ac+(b-b0)^2}≧0.
∴ (左辺) ≦ 24√2 < 34,
等号成立は ⊿=0 より a=0, b=b0=(c+a)/2, c=a+2√2 のとき。
URLリンク(www.mathlinks.ro)
URLリンク(www.artofproblemsolving.com)
293:132人目の素数さん
05/05/20 15:31:10
>>292
グッジョブ!
294:132人目の素数さん
05/05/21 22:57:18
【Q2】
f(z) = z + Σ[k=2,∞) a_k・z^k は |z|<1で正則な一価函数としまつ。
このとき |a_2|≦2, 等号成立は Koebe函数 z/(1-z)^2 のrotationに限る。
を示してくださいです。
exp(-iθ)・f(exp(iθ)z) を f(z)のrotationとか言うらしい。
ヒント
【面積定理】
g(z) = z + Σ[k=0,∞) b_k/z^k は |z|>1で正則な一価函数とする。このとき
Σ[k=1,∞) k・|b_k|^2 ≦ 1.
URLリンク(mathworld.wolfram.com)
L.Bieberbach: "Über die Koeffizienten derjenigen Potenzreihen, welche eine schlichte Abbildung des Einheitskreises vermitteln."
Sitzungsber. Preuss. Akad. Wiss., p.940-955, (1916).
295:132人目の素数さん
05/05/21 23:03:14
【Q4】
f(z) = z + Σ[k=2,∞) a_k・z^k は |z|<1で正則な一価函数としまつ。
このとき |a_4|≦4, 等号成立は Koebe函数 z/(1-z)^2 のrotation に限る。
を示してくださいです。
ヒント
【面積定理の拡張】(Grunsky)
g(z) = z + Σ[k=0,∞) b_k/z^k は |z|>1で正則な一価函数とし、
Ln{[g(w)-g(z)]/(w-z)} = - ΣΣ[j=1,∞)[k=1,∞) γ_(j,k)/[(w^j)(z^k)] とおく。このとき
|ΣΣ[j=1,N][k=1,N] γ_(j,k)・x_j・x_k| ≦ Σ[k=1,N] (1/k)|x_k|^2.
URLリンク(mathworld.wolfram.com)
R.Garabedian and M.Schiffer: "A proof of the Bieberbach conjecture for the fourth coefficient." J.Rational Mech.Anal.,4,p.427-465(1955)
L.de Branges: "A proof of the Bieberbach conjecture." Acta Math.,154, p.137-152, (1985).
296:294
05/05/22 20:02:26
〔294の補足〕
CをJordan閉曲線とする。Cの内部の面積Sはストークスの公式より
S = ∬ 1 dxdy = ∮_C (xdy-ydx) = -(i/2)∮_C (x-iy)(dx+idy) = -(i/2)∮ z~・dz. (z=x+iy)
また、∂{P'(z)・P(z)~}/∂z~ = P'(z)・P'(z)~ = |P'(z)|^2 より
0 ≦ ∬_C |P'(z)|^2 dxdy = -(i/2)∮_C P'(z)・P(z)~・dz.
〔面積定理〕
円周C(r) = {z,| ∥z∥=r>1}とする。w=g(z) によるC(r)の像D(r)の面積は
S(r) = ∬_D 1・dudv = -(i/2)∮_D w~・dw = -(i/2)∮_C g(z)~・g'(z)・dz
これに g(z) = z + ∑[k=0,∞) b_k/(z^k) を代入し、円周C(r) = { z=r・exp(iθ) | 0<θ<2π} で積分すると、
S(r) = π{r^2 - ∑[k=1,∞) k・|b_k|^2 /r^(2k)}
よって r→1 として所期の不等式を得る。(終)
297:295
05/05/22 21:52:57
〔295の補足〕
〔面積定理の拡張〕(Grunsky)
Ln{[g(ζ)-g(z)]/(ζ-z)} ≡ - ΣΣ[j=1,∞)[k=1,∞) γ_(j,k)/[(ζ^j)(z^k)]
は {|z|>1,|ζ|>1} で正則であり、γ_(j,k)=γ_(k,j). (Grunsky係数とか言うらしい.)
さて、これをζで微分することにより
ζ・g'(ζ)/[g(ζ)-g(z)] = ζ/(ζ-z) + ∑∑[j=1,∞)[k=1,∞) γ_(j,k)/[j(ζ^j)(z^k)] ≡ ∑[j=1,∞) F_j(g(z))/ζ^j,
を得る。ここに F_j(g(z)) = z^j + j∑[k=1,∞) γ_(j,k)/(z^k) はg(z)の多項式である。(j次のFaber多項式とか言うらしい.)
F_1(w)=w-b_0, F_2(w)=(w-b_0)^2 -2b_1, …, F_j(w)=w^j + …
N次の多項式P(w)を Faber多項式の一次結合に展開する。係数をλ_k として
P(g(z)) = ∑[k=1,N] (1/k)λ_k・F_k(g(z)) = ∑[k=1,N] (1/k)λ_k・z^k + ∑[k=1,∞) β_j /z^j, β_j = ∑[k=1,N] γ_(k,j)・λ_k.
0 ≦ ∬_D |P'(w)|^2 dudv = -(i/2)∮_D P'(w)・P(w)~・dw = π{∑[k=1,∞) (1/k)|λ_k|^2・r^(2k) - ∑[j=1,∞) j|β_j|^2 /r^(2j)} .
よって r→1 として (左辺) = ∑[j=1,∞) j|β_j|^2 ≦ ∑[k=1,N] (1/k)|λ_k|^2 = (右辺) を得る。
一方、シュワルツの不等式から (左辺)*(右辺) ≧ | ∑[j=1,N]β_j・λ_j |^2.
∴ | ∑∑[j=1,N][k=1,N] γ_(j,k)・λ_j・λ_k | = | ∑[j=1,N] β_j・λ_j | ≦ (右辺).
を得る。(Grunsky不等式とか言うらしい.) (終)
(文献)
小中澤: 「函数論と不等式」, 数理科学, 33(8), 特集・現代の不等式, p.25-29 (1995.8)
R.N.Pederson: "On unitary properties of Grunsky's matrix." Arch. Rational Mech. Anal.,29, p.370-377, (1968).
298:132人目の素数さん
05/05/23 00:28:34
〔294-295 のヒント〕
f(z) を |z|<1 で正則な一価函数とし、g(z) = 1/√f(1/z^2) と置きまつ。
g(z) は |z|>1 で正則な一価函数となる(奇函数)。
ローラン係数の関係は、
b_1=-(1/2)a_2, b_3=(3/8)(a_2)^2 -(1/2)a_3, b_5=(3/4)a_2・a_3 -(5/16)(a_2)^3 -(1/2)a_4,
b_{2k} = 0.
Grunsky係数は、
γ_(1,1) = b_1 = -(1/2)a_2,
γ_(1,3) = γ_(3,1) = b_3 =(3/8)(a_2)^2 -(1/2)a_3,
γ_(3,3) = (1/3)(b_1)^3 + b_1・b_3 + b_5 = -(13/24)(a_2)^3 + a_2・a_3 -(1/2)a_4.
ついでに N=3, λ_1:λ_2:λ_3 = λ:0:1 と置くといいらしい。
299:132人目の素数さん
05/05/27 11:00:46
三角函数スレにありますた。
【ネタ】 1994 Russian math. olympiad final round
cos(cos(cos(cos(x)))) > sin(sin(sin(sin(x)))).
|x| ≧ |sin(x)| ≧ |sin(sin(x))| ≧ …….
|t|≦1 ⇒ 0 ≦ cos(t) -√(1-t^2) ≦ 2.
0.0160822310385 = cos(cos(1)) -sin(1) ≦ cos(cos(sin(x))) -sin(sin(x)) ≦ cos(cos(1)) +sin(1) = 1.6990242006543
0 ≦ cos(cos(cos(cos(x)))) -cos(cos(sin(x))) ≦ cos(cos(cos(1))) -cos(1) = 0.11398748462964
0.1095… ≦ cos(cos(cos(cos(x)))) - sin(sin(sin(x))) ≦ cos(cos(1)) +sin(sin(1)) = 1.60317735751195
0.16585… ≦ cos(cos(cos(cos(x)))) - sin(sin(sin(sin(x)))) ≦ cos(cos(1)) +sin(sin(sin(1))) = 1.535983693207
スレリンク(math板:734-735番)
スレリンク(math板:879番)
300:132人目の素数さん
05/05/27 19:34:49
三角函数スレにありますた。
【ネタ】 x>0 のとき
sin(sin(sin(sin(x)))) < (1/2){tanh(x) +x/(1+x^2)} < sin(sin(tanh(x))) < tanh(tanh(x)) < (1/2){Arctan(x) +x/(1+x^2)} ≦ Arctan(tanh(x)) < π/4.
スレリンク(math板:880番)
x>0 のとき sin(sin(x)) < tanh(x) < Arctan(x) < Min(x,π/2).
(左) [前スレ.903](3) [前スレ.909]
(中) {tanh(x)} ' = 1/cosh(x)^2 = 1/{1+sinh(x)^2} < 1/(1+x^2) ={Arctan(x)} '.
>294
[298]のようにおくと、b_1=-(1/2)a_2. 面積定理から |b_1|≦1. よって|a_2|≦2 (終)
300げとー.
301:132人目の素数さん
05/05/27 21:35:10
しょぼいけど、3問
問 A.371
URLリンク(www.komal.hu)
問 387
URLリンク(www.cms.math.ca)
問 3040
URLリンク(www.journals.cms.math.ca)
302:132人目の素数さん
05/05/27 22:23:44
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303:132人目の素数さん
05/05/28 20:23:33
■ 数学ライブラリー教養篇 不等式入門 POD版
元慶應義塾大学教授 渡部隆一/著
A5判・162頁・定価2940円
ISBN4-627-01049-4 C3341 1969年2月発行
■目次
算術平均と幾何平均
凸関数
累乗平均
コーシーの不等式
累乗和
ヘルダーの不等式
ミンコフスキーの不等式
積分に関する不等式
対称式に関する不等式
不等式は数学のほとんどあらゆる部門に現われ,その内容も証明方法もきわめて多種多様である.
しかも,ごく簡単な不等式でさえ,意外に証明のやりにくいものが多い.
本書は,不等式の中でも最も基本的で,かつ,有名な算術平均と幾何平均に関する不等式および,
その仲間と考えられるいくつかの初等的な不等式について解説した.
不等式には,その内容はもちろんであるが,その証明方法にきわめて興味深いものが多いので,
本書ではなるべく多くの証明法を紹介するように努めた.
304:132人目の素数さん
05/05/28 20:57:19
>301
問 387.
a,b,c,d は実数で av-bu=1 のとき a^2 +u^2 +b^2 +v^2 + au+bv ≧ √3 を示せ.
a^2 +b^2 =c, u^2 +v^2 =w とおく。
(au+bv)^2 = cw - |av-bu|^2 = cw -1.
(左辺) = c+w +(au+bv) = 2・√(cw) ±√(cw-1)
↓の補題により、 (左辺) ≧ √3, 等号成立は c=w=2/√3, au+bv=-1/√3, av-bu=1 のとき.
(例) a = -b/√3 = u = v/√3 = ±(1/2)√c.
【補題】 x≧1 のとき 2√x -√(x-1) ≧ √3.
(略証) y=√x は上に凸だから
√(x-1) + √3 = √(x-1) + 3・√(1/3) ≦ 4・√(x/4) = 2√x, 等号成立は x=4/3 のとき.(終)
305:132人目の素数さん
05/05/30 09:23:16
π(n)をnを超えない素数の個数とする。
n^( π(2n)-π(n) ) < 4^n
を示せ
306:132人目の素数さん
05/06/01 11:16:15
【問題】 実数値関数 f(x, y) = (x+2y+3)/(x^2 + 2y^2 + 3)
のとりうる値の範囲の求め方を、いろいろな方法でキボンヌ。
307:132人目の素数さん
05/06/01 15:31:59
>306
とりあえず一つ。
u=(x+2y)/√6, v=(y-x)√(2/3) のように直交変換すると
f(x,y) = (u√6 +3)/(2u^2 +v^2 +3) ≡ g(u,v).
v≠0 のとき |g(u,v)| < |g(u,0)| なので、g(u,0) を考えれば十分。
-(√2-1)/2=a, (√2+1)/2=b とおくと ab=-1.
b(2u^2 +3) - (u√6 +3) = 2b(u +(a/2)√6)^2 ≧0 より g(u,0) ≦ b.
(u√6 +3) -a(2u^2 +3) = -2a(u +(b/2)√6)^2 ≧0 より g(u,0) ≧ a.
∴ a ≦ g(u,0) ≦ b,
等号成立は (u,v)=(-(b/2)√6, 0) 及び (-(a/2)√6, 0).
∴ -0.20710678118655… = a ≦ f(x,y) ≦ b = 1.2071067811865…
308:132人目の素数さん
05/06/01 21:59:16
>>306
最大値を求めてみました。 ( ゚∀゚) テヘッ
x+2y = z とおくと、
x^2 + 2y^2 = (z-2y)^2 + 2y^2 = 6(y- z/3)^2 + (z^2)/3
だから、 x = y = z/3 で最小値 (z^2)/3 をとるから、
f(x, y) = (z+3)/(x^2 +2y^2 +3) ≦ (z+3)/{(z^2)/3 +3} = 3(z+3)/(z^2 +9) … [1]
実数 z が変化するとき、[1] の右辺の最大値は、z+3 > 0 の場合を考えればよい。
3(z+3)/(z^2 + 9) = 3(z+3)/{(z+3)^2 -6(z+3) +18} = 3/{(z+3) +18/(z+3) -6} … [2]
z+3 > 0 より、相加平均・相乗平均の関係から、
(z+3) +18/(z+3) ≧ 2・\sqrt{(z+3)・18/(z+3)} = 6√2
が成り立つ。等号は z+3 = 18/(z+3) かつ z+3 > 0 より z = 3√2のとき。 したがって
[2] ≦ 3/(6√2 -6) = (√2 +1)/2 … [3]
以上より、 f(x, y) ≦ (√2 +1)/2 である。
等号成立条件は、 [1]、[3] の両方で等号が成り立つときで x = y = z/3 = √2 -1 のとき。
ゆえに、最大値は f(√2 -1, √2 -1) = (√2 +1)/2
309:132人目の素数さん
05/06/02 08:54:54
>301
問 A.371' 実数a,b,cについて a+b+c+1≧0, a+b≦c+1, b+c≦a+1, c+a≦b+1 が与えられている。次を示せ。
a^2 +b^2 +c^2 ≦ 2abc +1.
(略証) a+b+c+1=s, (a+1)-(b+c)=x, (b+1)-(c+a)=y, (c+1)-(a+b)=z とおくと
1-c=(x+y)/2, 1+c=(z+s)/2.
⊿ ≡ (2abc +1) - (a^2 +b^2 +c^2) = (1-c^2) - [(1-c)/2](a+b)^2 - [(1+c)/2](a-b)^2
= [(1-c)/2]{(c+1)^2 -(a+b)^2} + [(1+c)/2]{(1-c)^2 -(a-b)^2}
= [(1-c)/2](a+b+c+1)[c+1-(a+b)] + [(1+c)/2][b+1-(c+a)][a+1-(b+c)]
= (1/4)(x+y)sz + (1/4)xy(z+s) = (xyz+xys+xzs+yzs)/4.
∴ s,x,y,z≧0 ⇒ ⊿≧0.
[307]と[308]の関係は: u√2 =(x+2y)/√3 = z/√3, v = (y-x)√(2/3) = (y- z/3)√6.
ハァハァ
310:132人目の素数さん
05/06/02 11:39:09
問 366
正の実数x,y,z, xyz=1 のと狐に次が成立つような最大の数r キボンヌ。
(x^2 +y^2 +z^2 +xy+yz+zx)/(√x +√y +√z) ≧r.
URLリンク(www.cms.math.ca)
311:132人目の素数さん
05/06/02 13:26:26
しょぼいけど、2問
問 B.3821
正の数a,b,cは正の数で a^2+b^2+c^2=1 とする。次の和の最小値 キボンヌ
S = ab/c + bc/a + ca/b.
問 B.3829
a_1,a_2,……,a_n を正の数とせよ。次を示せ。
Σ[k=1,n] (a_k)^2/(a_k +a_{k+1}) ≧ (1/2)(a_1 + a_2 +……+ a_n).
a_{n+1} = a_1.
URLリンク(www.komal.hu)
URLリンク(www.komal.hu)
312:132人目の素数さん
05/06/03 10:42:15
>301
問 3040
左辺をF(a,b,c), 1/a-1/b=x, 1/b-1/c=y とおく。
{a,b,c}を入れ替えたときF(a,b,c)が最大になるのは a<b<c の場合、を示す。
F(a,b,c) - F(a,c,b) = (1+1/a)y,
F(a,b,c) - F(c,b,a) = 2(2+1/b)(x+y),
F(a,b,c) - F(b,a,c) = (3+1/c)x,
F(a,b,c) - F(b,c,a) = (3+1/c)x + (1+1/b)(x+y),
F(a,b,c) - F(c,a,b) = (3+1/b)(x+y) + (1+1/a)y.
∴ {a,b,c}を入れ替えたときF(a,b,c)が最大になるのは x>0,y>0 のとき。
∴ a<b<c としてよい。a≦2, b≦3, c≦4. F(a,b,c) は a,b,cについて単調減少だから、
F(a,b,c) ≦ F(2,b,c) ≦ F(2,3,c) ≦ F(2,3,4) = (3/2)(7/3)(13/4) = 91/8.
( ゚∀゚) ハァハァ
313:312
05/06/03 10:47:37
問題は↓ですた。
問 3040
3つの相異なる自然数 a,b,c>1 について次を示せ。
(1+1/a)(2+1/b)(3+1/c) ≦ 91/8.
314:132人目の素数さん
05/06/03 21:39:00
【abcd不等式(2)】 (saikorodeka)
a,b,c,d≧0 かつ 右辺の各因子≧0 のとき
abcd ≧ (a+b+c-2d)(b+c+d-2a)(c+d+a-2b)(d+a+b-2c).
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
315:132人目の素数さん
05/06/06 07:49:56
21.
a,b,c≧0 のとき (bc+ca+ab)(a+b+c)^4 ≦ 27(a^3 +b^3 +c^3)^2.
30. (USAMO 1977/5)
0<p≦a,b,c,d,e≦q のとき
(a+b+c+d+e)(1/a +1/b +1/c +1/d +1/e) ≦ 25 + 6(p/q +q/p -2).
URLリンク(mathcircle.berkeley.edu)
316:風あざみ
05/06/07 00:18:44
y_0が偶数のとき
(x_0)^2=m^2+n^2、(y_0)^2=2mn、z_0=m^2-n^2
(m、nは互いに素で、一方が奇数で他方が偶数)
mが奇数でnが偶数と仮定しても一般性を失わないので、以後そう仮定する。
m=s^2-t^2、n=2st、x_0=s^2+t^2
(s、tは互いに素で、一方が奇数で他方が偶数)
また、{(y_0)/2}^2=m(n/2)で、mと(n/2)は互いに素だからmとn/2は共に平方数
n/2=stで、sとtは互いに素だから、sとtも共に平方数である。
m=r^2、s=u^2、t=v^2となるので
r^2=u^4-v^4となるが、(x_0)^2>(y_0)^2≧n>n/2≧uだから、x_0の最小性に反する。
よって示された。
317:風あざみ
05/06/07 01:01:14
誤爆スマソ
318:132人目の素数さん
05/06/07 18:05:56
このスレは無限に降下する...
【問題】
u,v,x,y∈Z, u^2+v^2=x^2, u^2-v^2=y^2 ⇒ v=0
さくらスレ166
スレリンク(math板:383番)
証明は >>395-398 をご覧ください.
>>395で仮定した、x^2+y^2=z^2、x,y,zは互いに素でかつxは奇数ならば、
x=s^2-t^2、y=2st、z=s^2+t^2(s,tは互いに素で一方が偶数で他方は奇数)とかけること ・・・※
の証明が知りたければ
URLリンク(aozoragakuen.sakura.ne.jp)
をご覧ください。
319:132人目の素数さん
05/06/07 21:41:11
395 :風あざみ :2005/06/07(火) 00:18:26
>>383
x^2-y^2とx^2+y^2が共に平方数ならばx^2-y^2=a^2、x^2+y^2=b^2
したがってx^4-y^4=(x^2+y^2)(x^2-y^2)=(ab)^2
したがって、x^4-y^4は平方数である。
以下で、x^4-y^4=z^2には自然数解が存在しないことをいいます。
証明には
x^2+y^2=z^2、x,y,zは互いに素でかつxは奇数ならば、
x=s^2-t^2、y=2st、z=s^2+t^2(s,tは互いに素で一方が偶数で他方は奇数)とかけること ・・・※
を証明なして使います。
x^4-y^4=z^2に自然数解が存在すると仮定する。
この中で、xの値が最小になるものを(x_0,y_0,z_0)
x_0,y_0,z_0は互いに素である。
mod 4で考えると、x_0が奇数でy_0が偶数と奇数の場合のみが起こりえます。
y_0が奇数のとき
({(x_0)}^2+(y_0)^2}/2)*({(x_0)}^2-(y_0)^2}/2)={(z_0)/2}^2
{(x_0)}^2+(y_0)^2}/2と{(x_0)}^2-(y_0)^2}/2の公約数は
x_0=({(x_0)}^2+(y_0)^2}/2)+({(x_0)}^2-(y_0)^2}/2)、y_0=({(x_0)}^2+(y_0)^2}/2)-({(x_0)}^2-(y_0)^2}/2)
の公約数となるので、これは1以外にはありえない。
{(x_0)}^2+(y_0)^2}/2=u^2、{(x_0)}^2-(y_0)^2}/2=v^2
とおくとu^4-v^4=(u^2+v^2)(u^2-v^2)={(x_0)(y_0)}^2
(x_0)^2>u^2={(x_0)}^2+(y_0)^2}/2となってx_0の最小性に反する。
320:132人目の素数さん
05/06/07 21:41:32
396 :風あざみ :2005/06/07(火) 00:19:27
y_0が偶数のとき
(x_0)^2=m^2+n^2、(y_0)^2=2mn、z_0=m^2-n^2
(m、nは互いに素で、一方が奇数で他方が偶数)
mが奇数でnが偶数と仮定しても一般性を失わないので、以後そう仮定する。
m=s^2-t^2、n=2st、x_0=s^2+t^2
(s、tは互いに素で、一方が奇数で他方が偶数)
また、{(y_0)/2}^2=m(n/2)で、mと(n/2)は互いに素だからmとn/2は共に平方数
n/2=stで、sとtは互いに素だから、sとtも共に平方数である。
m=r^2、s=u^2、t=v^2となるので
r^2=u^4-v^4となるが、(x_0)^2>(y_0)^2≧n>n/2≧uだから、x_0の最小性に反する。
よって示された。
321:132人目の素数さん
05/06/07 21:41:51
398 :風あざみ :2005/06/07(火) 00:26:01
>>395-396より
x^4-y^4=z^2には自然数解が存在しないから、x^2-y^2とx^2+y^2とも平方数ならば、y=0あるいはz=0でなければならない。
仮定よりy≠0だからz=0ゆえにx=y
したがって2x^2=b^2よってb/x=√2
よって、x^2-y^2とx^2+y^2とも平方数ならば、y=0でなければなりません。
したがって、√2が有理数となって不合理。
322:132人目の素数さん
05/06/08 16:44:49
>311
B.3821
A=a^2, B=b^2, C=c^2 の基本対称式をA+B+C=s, AB+BC+CA=t, ABC=u とおく。
t^2 -3su = (AB)^2 +(BC)^2 +(CA)^2 - (A+B+C)ABC = (1/2){A^2(B-C)^2 +B^2(C-A)^2 +C^2(A-B)^2} ≧0.
t ≧ √(3su).
与式 = (AB+BC+CA)/√(ABC) = t/√u ≧ √(3s).
B.3829
(a_k)^2 /(a_k +a_{k+1}) = (3/4)a_k -(1/4)a_{k+1} + ⊿_k ≧ (3/4)a_k -(1/4)a_{k+1}.
これを循環的にたす。
なお、⊿_k = (a_k -a_{k+1})^2 /[4(a_k +a_{k+1})] ≧ 0.
323:132人目の素数さん
05/06/08 16:57:56
>315
【21】a,b,c≧0 のとき
(bc+ca+ab)(a+b+c)^4 ≦ (1/3)(a+b+c)^6 ≦ 27(a^3 +b^3 +c^3)^2.
(略証) 基本対称式を a+b+c=s, ab+bc+ca=t, abc=u とおく。
(左側)
s^2 -3t = (a+b+c)^2 -3(bc+ca+ab) = (1/2){(b-c)^2 +(c-a)^2 +(a-b)^2} ≧0.
∴ t ≦ (1/3)s^2.
(右側)
9(a^3 +b^3 +c^3) = 9{s(s^2 -3t) +3u} = 9s^3 -27st+27u = s^3 +8(s^3 -4st+9u) +5(st-9u).
st-9u = (a+b+c)(bc+ca+ab)-9abc = a(b-c)^2 +b(c-a)^2 +c(a-b)^2 ≧0.
s^3 -4st+9u = a(a-b)(a-c) +b(b-c)(b-a) +c(c-a)(c-b) = a(a-b)^2 +(a-b)(b-c)(a-b+c) +c(b-c)^2 ≧0.
(↑ bはa,cの間にあるとしてよい. (a-b)(b-c)≧0, a-b+c≧0)
∴ s^3 ≦ 9(a^3 +b^3 +c^3).
【30】a_1,…,a_n>0 のとき
n^2 ≦ (a_1 + a_2 + … + a_n)(1/a_1 + 1/a_2 + … + 1/a_n) ≦ n^2 + N(p/q +q/p -2), N=[(n/2)^2]
(略証)
(中辺) -n^2 = Σ[1≦i<j≦n] (a_i/a_j +a_j/a_i -2) ≡ f(a_1,a_2,…,a_n) とおくと、
f(p,a,q) - 2f(p,q) = f(p,a)+f(a,q)-f(p,q) = -(p+q)(q-a)(a-p)/(paq) ≦0 (反・三角不等式)
また p≦a_1≦a_2≦……≦a_n≦q としても一般性を失わないから
f(a_1,…,a_n) ≦ f(p,a_2,…,a_{n-1},q) ≦ f(p,p,a_3,…,a_{n-2},q,q) ≦ ……
≦ f(p,p,…,p,q,…,q,q) = Nf(p,q) = N(p/q +q/p -2).
nが偶数のとき N=(n/2)^2, nが奇数のとき N={(n+1)/2}{(n-1)/2}=(n^2-1)/4=[(n/2)^2].
324:323
05/06/08 17:04:12
訂正、スマソ
【30】0<p≦a_1,…,a_n≦q のとき
325:132人目の素数さん
05/06/13 07:02:57
>>286 (3)
a=sin(A), b=sin(B), c=sin(C), d=sin(D) とおくと 0≦a,b,c,d≦1.
(左辺) ≡ (2+a+b)/(2+b+c) + (2+c+d)/(2+d+a) ≦ (2+a+b)/(2+b) + (2+c+d)/(2+d)
= 2 + a/(2+b) + c/(2+d) = 2 +[a(2+d)+c(2+b)]/[(2+b)(2+d)] ≦ 2 + 3(a+c)/[2(2+b+d)]
= [2(2+b+d)+(3/2)(a+c)]/(2+b+d) ≦ 4・[2 +(3/8)(a+c)]/(2+b+d) = 4・(2+a+c)/(2+b+d) ≡ (右辺).
等号成立は a=c=0, b=d=1 のとき。
ぬるぽ
326:325
05/06/13 07:44:07
>>286 (3)
【系】0≦a,b,c,d≦1 のとき
4 ≦ (2+a+b)/(2+b+c) + (2+b+c)/(2+c+d) + (2+c+d)/(2+d+a) + (2+d+a)/(2+a+b) < 4 +3/2 = 11/2.
(略証) [325]より、(325の左辺) ≦ 2 + 3(a+c)/[2(a+b+c+d)].
327:132人目の素数さん
05/06/20 10:57:51
[前スレ.818]の拡張 (saikorodeka)
△ABCの3辺を BC=a, CA=b, AB=c, f(x)を単調減少函数とするとき、
(b+c)cos(A)f(a) +(c+a)cos(B)f(b) + (a+b)cos(C)f(c) ≧ af(a) + bf(b) + cf(c).
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
328:132人目の素数さん
05/06/26 19:46:49
>299
cos(cos(cos(cos(x)))) > |sin(sin(sin(sin(x))))|.
(略証)
まず cos(cos(u)) ≧ |sin(u)| が成り立つ。
∵ |t| > |sin(t)| より 1-t^2 < cos(t)^2.
これに t=cos(u)を入れると……. ( 等号成立は u= (n+1/2)π のとき)
|sin(u)| も cos(cos(u)) も 0 ≦ u < π/2 では単調増加.
(左辺) ≧ cos(cos(|sin(x)|))> |sin(sin(x)| ≧ … ≧ (右辺) または
(左辺) > |sin(cos(cos(x)))| ≧ sin(|sin(x)|) ≧ … ≧ (右辺). (終)
三角函数スレ
スレリンク(math板:937番)
出題(不等式)
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
329:132人目の素数さん
05/06/27 09:43:28
(続き)
^nでn重合成函数を表わせば
【299の一般化】
cos^(2n)(x) > |sin^n(x)|.
n≧4 のとき cos^(2n)(x) ≧ cos^(2n)(0) > sin^n(π/2) ≧ |sin^n(x)|.
(補足説明)
0≦x≦π/2 では cos^(2n)(x) も |sin^n(x)| も単調増加ゆえ
cos^(2n)(0) ≧ cos^8(0) = 0.722102425026708…
sin^n(π/2) ≦ sin^4(π/2) = 0.678430477358956…
出題(不等式)
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
330:132人目の素数さん
05/07/01 12:11:28
問題[3](1) n≧2のとき
π/4 < ∫_[0,1] √{1 -x^n +x^(2n)} dx < 1
URLリンク(www.math.kyushu-u.ac.jp)
九大院、数理学府 H17年度修士 数学基礎科目問題(数学コース)
331:132人目の素数さん
05/07/01 19:35:58
>>330
グッジョブ ( ゚∀゚) テヘッ
332:132人目の素数さん
05/07/02 17:13:26
>330 ついでに
【類題】n≧1 のとき
1 -(2-√3)/n < ∫_[0,1] √{1 -x^n +x^(2n)} dx < 1
n=1のときは ∫√(1-x+x^2) dx = (1/2)(x -1/2)√(1-x+x^2) +(3/8)Ln{x -1/2 +√(1-x+x^2)} +c.
I_1 = 1/2 +(3/8)Ln(3) = 0.9119796082505…
n≫1では I_n ~ 1 -1/4n らしい.
hint(?)
3/4 ≦ (3/4) + (1/2-y)^2 = 1-y+y^2 = 1-y(1-y) < 1 (0<y<1).
1-√(1-z) = z/{1+√(1-z)}.
333:132人目の素数さん
05/07/04 10:49:50
【220】(saikorodeka)
(π/4)√2=a とおくとき
cos{a*sin(x)} ≧ |sin{a*cos(x)}| = sin{a|cos(x)|} ≧ sin{a*cos(x)^2} ≧ sin{a*cos(2x)}.
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
及び 253
334:132人目の素数さん
05/07/04 20:30:40
>>333
(´д`;)ハァハァ
335:132人目の素数さん
05/07/04 20:40:53
Prob.390
URLリンク(www.cms.math.ca)
227, 224 など
URLリンク(www.math.ust.hk)
336:132人目の素数さん
05/07/06 08:47:06
>333
【220'】(saikorodeka)
0≦a<(π/4)√2 のとき
cos{a*sin(x)} > |sin{a*cos(x)}| = sin{a|cos(x)|} ≧ sin{a*cos(x)^2} ≧ sin{a*cos(2x)} ≧ -sin(a),
0 ≦ sin(a) < sin(√2 * π/4) = 0.896018935926807….
出題(不等式)
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
337:132人目の素数さん
05/07/06 23:50:36
nCrスレがないので、ここで…
[11164]
URLリンク(www.math.northwestern.edu)
338:132人目の素数さん
05/07/07 10:17:42
【258'】(saikorodeka)
0≦a≦π, |x|≦1 のとき、
2 -(1/2)a^2 ≦ cos(a|x|) + cos{a√(1-x^2)} ≦ 1 +cos(a).
(略証)
(a/2)|x| ≧ sin{(a/2)|x|} ≧ sin(a/2)・|x|
1 -(1/2)(ax)^2 ≦ cos(a|x|) = 1 -2sin{(a/2)x}^2 ≦ 1 -2sin(a/2)^2・x^2.
1 -(1/2)(a^2)(1-x^2) ≦ cos{a√(1-x^2)} = 1 -2sin{(a/2)√(1-x^2)}^2 ≦ 1 -2sin(a/2)^2・(1-x^2).
辺々加えて、2 -(1/2)a^2 ≦ cos(a|x|) +cos{a√(1-x^2)} ≦ 2 -2sin(a/2)^2 = 1 +cos(a).
出題(不等式)
URLリンク(post.messages.yahoo.co.jp)
339:132人目の素数さん
05/07/08 22:49:36
不等式もあるyo.
[11145]
A(a_1,…,a_n) = (1/n)Σ[i=1,n] a_i
H(a_1,…,a_k) = k / Σ[j=1,k] 1/a_j
とおく。
n≧1, a_1,…,a_n>0 ⇒ Σ[k=1,n] H(a_1,…,a_k) ≦ c・n・A(a_1,…,a_n)
が成立つような最小のcをキボンヌ.
Amer. Math. Monthly, Vol.112, No.4 (Apr 2005)
URLリンク(www.math.northwestern.edu)
deadline: August 31, 1995
340:132人目の素数さん
05/07/09 01:20:39
>>339
問題 [11148] と [11149] にも (´д`;)ハァハァ しました。まだできてないけど…
341:132人目の素数さん
05/07/11 09:09:20
>337
[11164]
左辺 = Σ[1≦i≦j≦k≦n] (-1)^(k+1) C[n,k] 1/(ij)
= Σ[i=1,n] 1/i Σ[j=i,n] 1/j Σ[k=j,n] (-1)^(k+1) C[n,k].
に補題↓を3回適用する。
[補題]
1≦x≦n のとき Σ[y=x,n] (-1)^(y+1) C[n,y] = (-1)^(x+1) C[n,x] (x/n).
(略証)
左辺に C[n,y] = C[n-1,y-1] + C[n-1,y] を代入する。ただし C[n-1,n]=0 とする。
次に C[n-1,x-1]=C[n,x] (x/n) を使う。(終)
特に x=1 のとき 1+(1-1)^n =1.
(類題)
① Σ[1≦i≦n] (-1)^(i+1) C[n,i] = 1.
② Σ[1≦i≦j≦n] (-1)^(j+1) C[n,j] 1/i = 1/n.
④ Σ[i≦i≦j≦k≦L≦n] (-1)^(L+1) C[n,L] 1/(ijk) = 1/n^3.
⑤ Σ[i≦i≦j≦k≦L≦m≦n] (-1)^(m+1) C[n,m] 1/(ijkL) = 1/n^4.
342:132人目の素数さん
05/07/11 09:18:20
不等式もあるyo.
[11139]
X_n = {1^p +3^p + … + (2n-1)^p}/{(2n+1)^p + … +(4n-1)^p} は
p>1 または p<0 ⇒ 単調増加,
0<p<1 ⇒ 単調減少.
Amer. Math. Monthly, Vol.112, No.3 (2005 Mar)
URLリンク(www.math.northwestern.edu)
Y_n = 1 +1/X_n を考え 加比の理を使うらしい...
【加比の理】bd>0 のとき, r=(a+c)/(b+d) は a/b と c/d の中間にある。
343:132人目の素数さん
05/07/11 12:46:36
>>341
すげぇょ! ( ゚∀゚) ハァハァ
344:132人目の素数さん
05/07/11 12:47:29
>>342
見た瞬間から (´д`;)ハァハァ が止まりません!
345:132人目の素数さん
05/07/11 13:28:43
まぁ、予想どおりの証明でしたね。
URLリンク(www.springer-tokyo.co.jp)
346:132人目の素数さん
05/07/15 11:28:24
【命題268】(math_board_watcher)
f(x)は|x|≦1で正則な解析函数で、マクローリン展開の係数がすべて非負実数かつ
f(0)=0, f(1)=1 のとき
g(x)=x^r (r>0)とおくと, I=[0,1]において
r>1 ⇒ f(g(x)) ≧ g(f(x)).
0<r<1 ⇒ f(g(x)) ≦ g(f(x)).
が成立する。
【系】
f^(-1)(x) [f(x)の逆函数] が命題の条件をみたすなら, I=[0,1]において
r>1 ⇒ f^(-1)(g(x)) ≧ g(f^(-1)(x)) より f(g(x)) ≦ g(f(x)).
0<r<1 ⇒ f^(-1)(g(x)) ≦ g(f^(-1)(x)) より f(g(x)) ≧ g(f(x)).
が得られる。
出題(不等式)
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
347:132人目の素数さん
05/07/15 11:31:26
>346
(証明272) の概略
題意より、f(x) = Σ[k=1,∞) a_k・(x^k) とマクローリン展開されたとする。
f(1)=1 より Σ[k=1,∞)a_k =1.
もし係数a_kがすべて非負実数であれば、Jensenの定理より(収束について適当な条件のもとで)
r>1 ⇒ g(x)=x^r は下に凸 ⇒
f(g(x)) = Σ[k=1,∞) a_k・{g(x)}^k = Σ[k=1,∞) a_k・g(x^k) > g{Σ[k=1,∞) a_k・(x^k)} = g(f(x)).
0<r<1 ⇒ g(x)=x^r は上に凸 ⇒
f(g(x)) = Σ[k=1,∞) a_k・{g(x)}^k = Σ[k=1,∞) a_k・g(x^k) < g{Σ[k=1,∞) a_k・(x^k)} = g(f(x)).
が得られる。
出題(不等式)
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
348:132人目の素数さん
05/07/15 12:07:01
>342
【加比の理】
bd>0 ⇔ r=(a+c)/(b+d) は a/b と c/d の中間にある。
(略証)
ad-bc =⊿ とおく。
(a/b) -r = ⊿/{b(b+d)},
r -(c/d) = ⊿/{d(b+d)}.
を辺々かけて
{(a/b) -r}{r -(c/d)} = ⊿^2 /{bd(b+d)^2}. (終)
349:132人目の素数さん
05/07/15 12:55:09
ここの住民は神か?俺なんて手も足も出ないよ。orz
350:132人目の素数さん
05/07/15 14:33:31
>342 (補足)
X_nの分母・分子は奇数のp乗の和でつ。
分子 = {1^p +3^p +5^p +… +(2n-3)^p +(2n-1)^p}
分母 = {(2n+1)^p +(2n+3)^p + … +(4n-3)^p +(4n-1)^p}
351:132人目の素数さん
05/07/16 18:19:29
The Cauchy-Schwarz Master Classから一問。
[Exercise 12.8] (Weierstrass's Polynomial Product Inequality)
複素数 a_1, a_2, …, a_n と b_1, b_2, …, b_n が
1≦j≦nにおいて |a_j|≦1、 |b_j|≦1 を満たすとき、
|a_1*a_2*…*a_n - b_1*b_2*…*b_n| ≦ ∑ [1≦j≦n] |a_j - b_j|
の証明キボンヌ。
352:132人目の素数さん
05/07/16 21:20:34
>351
(左辺) ≦ Σ[1≦j≦n] |b_1・b_2……a_(j-1)・{a_j-b_j}・a_(j+1)……a_(n-1)・a_n| ≦ (右辺). (終)
「Cauchy-Schwarz不等式」専用スレ
スレリンク(math板:18-19番)
353:132人目の素数さん
05/07/16 21:33:36
>>21
[前スレ.563(7)] [前スレ.973]
0≦x≦1≦m,n に対して、 (1-x^n)^m + {1-(1-x)^m}^n ≧ 1.
(略証)
f(x) = 1 - (1-x)^m とおくと (左辺) = {1-f(x^n)} + f(x)^n.
f(x) の逆函数を f~(x) と書くと、
f~(x) = 1 - (1-x)^(1/m) = (1/m)x + (1/2m)(1-1/m)x^2 + (1/3m)(1-1/m)(1-1/2m)x^3 + ……
a_k = {(k-1)/k}・{1 -1/(k-1)m}・a_{k-1} > 0 かつ f~(0)=0, f~(1)=1.
∴ f~(x) は >346 の【命題268】の条件をみたす。
∴ その【系】から, I=[0,1]において, {1-f(x^n)} + f(x)^n ≧ 1. (終)
>352
|b_1・b_2……b_(j-1)・{a_j-b_j}・a_(j+1)……a_(n-1)・a_n|
354:132人目の素数さん
05/07/17 22:11:12
今年の数オリの不等式たん(´д`;)ハァハァ
解けねーよ!
355:132人目の素数さん
05/07/17 22:11:44
>>354
URLリンク(www.mathlinks.ro)
356:132人目の素数さん
05/07/20 08:35:08
>354-355
[IMO 2005, Problem 3]
正の実数x,y,z があって xyz≧1 とせよ。このとき次を示せ。
(x^5-x^2)/(x^5+y^2+z^2) + (y^5-y^2)/(x^2+y^5+z^2) + (z^5-z^2)/(x^2+y^2+z^5) ≧ 0.
(略証) xyz≧1 を使って分子・分母を同次形に直す。
x^5 -x^2 ≧ x^5 -(x^2)xyz = x{x^4 -(x^2)yz} ≧ x{x^4 -(x^2)(y^2+z^2)/2}
≧ x(2x^2 -y^4 -z^4)/4,
0 < x^5 + y^2 +z^2 ≦ x^5 + (y^2 +z^2)xyz = x{x^4 +(y^2 +z^2)yz}
≦ x{x^4 +(1/2)(y^2 +z^2)^2} ≦ x(x^4 +y^4 +z^4).
∴ (x^5 -x^2)/(x^5 +y^2 +z^2) ≧ (1/4)(2x^4 -y^4 -z^4)/(x^4+y^4+z^4).
これを循環的にたす。等号成立は x=y=z=1 のとき. (終)
357:132人目の素数さん
05/07/20 10:14:18
>>356
さすが神! (3行目は x(2x^4 -y^4 -z^4)/4 でつね)
|
\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ .`´ \
('A`) 相加相乗かぁ! ハァハァ…
ノヽノヽ
くく
358:132人目の素数さん
05/07/20 20:27:24
>355
URLリンク(www.mathlinks.ro)
ご参考
359:132人目の素数さん
05/07/21 08:18:38
> ∴ (x^5 -x^2)/(x^5 +y^2 +z^2) ≧ (1/4)(2x^4 -y^4 -z^4)/(x^4+y^4+z^4).
ここがよくわからん。負の場合もOKなの?
360:356
05/07/21 11:27:22
>359 訂正、スマソ
(略証) (L.Radzivilovsky) 分子の符号によらず,
(x^5 -x^2)/(x^5 +y^2 +z^2) ≧ (x^5 -x^2)/{x^5+(y^2+z^2)x^3} = (x^2 -1/x)/(x^2+y^2+z^2).
これを循環的にたす。 xyz≧1 を使って、
(左辺) ≧ (x^2+y^2+z^2 -1/x 1/y -1/z)/(x^2+y^2+z^2) ≧ {(yz-1/x)+(zx-1/y)+(xy-1/z)}/(x^2+y^2+z^2) ≧0.
または、分母をコーシーして 1/x ≦ yz ≦ (y^2+z^2)/2 を使う。(iandrei2)
(x^5+y^2+z^2)(1/x+y^2+z^2) ≧ (x^2+y^2+z^2)^2.
Problem3 IMO2005
URLリンク(www.mathlinks.ro)
361:132人目の素数さん
05/07/21 12:35:13
Σ(゚Д゚) そっか、負の場合を考えてなかった…
362:132人目の素数さん
05/07/21 13:11:41
>>360
リンク先の掲示板見て、外国も2chと一緒だなと思った。
夏厨が沸いてるな
363:132人目の素数さん
05/07/22 18:07:39
>354-355
n変数の場合は↓かな。。。
A_i = {(x_i)^(2n-1) -(x_i)^(n-1)}/{(x_i)^(2n-1) +Σ[j≠i] (x_j)^(n-1)}
とおけば A_1 +…+ A_n ≧ 0.
364:356
05/07/23 18:25:47
>361
[356]の補足(Ra Mla F)
xyz≧1を使って
x(x^4+y^4+z^4) ≧ x^5 +y^2 +z^2 ≧ x^4 /yz +y^2 +z^2 ≧ x(x+y+z).
これらより
(x^5)/(x^5+y^2+z^2) ≧(x^4)/(x^4+y^4+z^4), x/(x+y+z)≧(x^2)/(x^5+y^2+z^2).
循環的にたすと Σ'(x^5)/(x^5+y^2+z^2) ≧ 1 ≧ Σ'(x^2)/(x^5+y^2+z^2).
365:356
05/07/23 19:34:12
>364
【補題】(Vasc-Petrov)
x_1・x_2……x_n≧1, p>1のとき s={(n-1)p+1}/n とおくと
(x_1^p)/(x_1^p +x_2+……+x_n) ≧ (x_1^s)/{(x_1)^s +……+ (x_n)^s}.
(略証)
1<s<p だから (x_2)^s +……+(x_n)^s ≧ (x_2……x_n)^(p-s)・(x_2+……+x_n) ≧ (1/x_1)^(p-s)・(x_2+……+x_n).
これに (x_1)^s を加えて整理する。(終)
366:132人目の素数さん
05/07/25 13:43:35
>342,350
[11139]
X_n = {1^p +3^p +……+(2n-3)^p +(2n-1)^p} / {(2n+1)^p +(2n+3)^p +……+(4n-1)^p},
Y_n = 1 + 1/X_n = {1^p +3^p +……+(4n-3)^p +(4n-1)^p}/{1^p +3^p +……+(2n-3)^p +(2n-1)^p}
= (a_1 +a_2 +……+a_n)/(b_1 +b_2 +…… +b_n),
ここに a_k = (4k-3)^p +(4k-1)^p, b_k = (2k-1)^p とおいた。
a_k / b_k = (2^p)[(1-δ)^p +(1+δ)^p] = 2^(p+1)f(δ), δ=1/{2(2k-1)} →0 (k→∞).
p>1 または p<0 ⇒ f(δ)は下に凸の偶函数、 a_k/b_k は単調減少 → 2^(p+1)、
加比の理から Y_nも単調減少→2^(p+1)、X_nは単調増加。
0<p<1 ⇒ f(δ)は上に凸の偶函数、 a_k/b_k は単調増加 → 2^(p+1)、
加比の理から Y_nも単調増加→2^(p+1)、X_nは単調減少。
367:132人目の素数さん
05/07/26 12:14:25
>>323 の簡略版
1 ≦ A/H ≦ 1 + L(p/q +q/p -2), L=1/4.
(略証)
0 ≦ Σ(q-a_k)(a_k-p)/a_k = Σ(p+q-a_k-pq/a_k) = n(p+q-A-pq/H).
∴ A/H ≦ (A +pq/H)^2 /(4pq) ≦ (p+q)^2/(4pq) = 1 +(p-q)^2 /(4pq) = 1 + (1/4)(p/q +q/p -2).
出題(不等式)
URLリンク(post.messages.yahoo.co.jp)
368:132人目の素数さん
05/07/27 08:13:13
>365 を拡充しますた。
【補題】(Vasc-Petrov)
x_k>0, G^n = x_1・x_2……x_n ≧1 とする。
(i) p>1 ならば (x_1^p)/(x_1^p +x_2 +…… +x_n) ≧ (x_1^s)/{(x_1)^s +…… +(x_n)^s}.
ここに、s={(n-1)p+1}/n.
(ii) 1<q<n+1 ならば x_1/(x_1^q +x_2 +…… +x_n) ≦ (x_1^r)/{(x_1)^r +…… +(x_n)^r}.
ここに、r=1 -(q-1)/n.
(略証)
(i) 1<s<p だから 相加・相乗平均より
(x_2)^s +(x_3)^s +…… +(x_n)^s ≧ (n-1)(G^n /x_1)^(s/(n-1)).
に(1 -1/s)を掛ける。また、
(1 -1/s)・(G^n /x_1)^(s/(n-1)) + (1/s)(x_k)^s ≧ (G^n /x_1)^(p-s)・x_k (k=2,3,…,n)
辺々加えて
(x_2)^s +(x_3)^s +…… +(x_n)^s ≧ (G^n /x_1)^(p-s)・(x_2+……+x_n) ≧ (1/x_1)^(p-s)・(x_2+……+x_n).
これを (x_1)^s で割って 1をたす。
{(x_1)^s +(x_2)^s +…… +(x_n)^s}/(x_1)^s ≧ {(x_1)^p +x_2 +…… +x_n}/(x_1)^p.
(ii) 0<r<1 だから 相加・相乗平均より
(x_1)^q +(1-r)(x_2+x_3+……+x_n) ≧ {1+(n-1)(1-r)}x_1・G^{n(q-1)/((n-1)q+1)} ≧ {1+(n-1)(1-r)}x_1.
(1-r)x_1 + r・x_k ≧ (x_1)^(1-r)・(x_k)^r (k=2,3,…,n)
辺々加えて
(x_1)^q + x_2 +x_3 +…… +x_n ≧ x_1・{(x_2)^r +(x_3)^r +…… +(x_n)^r}/(x_1)^r. (終)
369:132人目の素数さん
05/07/27 13:52:20
すげぇ Σ(゚д゚;)!
さすが神! そこに痺れる憧れるぅ~
370:132人目の素数さん
05/07/31 11:26:33
(問題) 0<r<1, S_k = Σ[n=1,∞) (n^k)(r^n)/(1-r^n) とおくとき
S_0 > r/(1-r),
S_1 > r/(1-r)^2,
S_2 > r(1+r)/(1-r)^3,
S_3 > r(1+4r+r^2)/(1-r)^4,
S_4 > r(1+11r+11r^2+r^3)/(1-r)^5,
S_5 > r(1+26r+66r^2+26r^3+r^4)/(1-r)^6.
を示してくださいです。
---------------------------------------------------
(例) r=exp(-2π) のときは
S_1 =(1/24)- 1/(3π) = 0.0018779308936928…,
S_3 = (1/80)(ω/π)^4 -1/240 = 0.0018990120511196…,
S_5 = 1/504 = 0.0001984126984126984…
らしいです。。。
ω =∫_[0,1] 2/√(1-x^4) dx = Γ(1/4)^2 /√(8π) = 2.6220575546888…
371:132人目の素数さん
05/07/31 12:37:21
>360,363 を拡充しますた。
【補題】(L.Radzivilovsky)
G^n = x_1・x_2……x_n≧1, 1≦p≦(2n-1)/(n-1) のとき s={(n-1)p+1}/n とおくと
Σ' (x_1^p -x_1)/(x_1^p +x_2+……+x_n) ≧ 0
(略証) x_1 -1 の符号によらず
(x_1^p -x_1)/(x_1^p +x_2+……+x_n) ≧ (x_1^p -x_1)/{x_1^p +(x_2+……+x_n)x_1^(p-1)}
= {x_1 -x_1^(2-p)}/(x_1 +x_2 +……+x_n).
ところで s={(n-1)p+1}/n とおくと
(2-s)x_1 + ((p-1)/n)(x_2 +…+x_n) = (2-p)x_1 +(p-1)A ≧ (2-p)x_1 +(p-1)G
≧ x_1^(2-p)・G^(p-1) ≧ x_1^(2-p).
循環的に加えて、x_1 +x_2 +… +x_n ≧ x_1^(2-p) +x_2^(2-p) +… +x_n^(2-p). (終)
>370
S_5 = 1/504 = 0.001984126984126984…
372:132人目の素数さん
05/08/02 22:58:47
(1) 非負実数 a, b, c が a+b+c=1 をみたすとき、
2 ≦ √{(1-a)/(1+a)} + √{(1-b)/(1+b)}+ √{(1-b)/(1+b)}+ ≦ 1 + 2/√3
(2) 正の実数 a, b, c, d が a+b+c+d=1 をみたすとき、
abcd/{(a+b+c)(b+c+d)(c+d+a)(d+a+b)} ≦ 16(abc+bcd+cda+dab)/81
(3) 非負実数 a, b, c に対して
a^3+b^3+c^3+3abc ≧ ab√(2a^2+2b^2) + bc√(2b^2+2c^2) + ca√(2c^2+2a^2)
(4) 非負実数 a, b, c に対して
(a^3+b^3+c^3+3abc)^2 ≧ 2(ab+bc+ca){ab(a^2+b^2) + bc(b^2+c^2) + ca(c^2+a^2)}
(5) 0 < a, b, c < 1、ab+bc+ca=1 に対して、a+b+c+abc のとりうる値の範囲をキボンヌ。
URLリンク(www.journals.cms.math.ca)
(1)は凸不等式だろうけど、エレガントなのはないでしょうか?
___
彡 / ≧ \ 彡 ビュゥ……
彡 |::: \ ./ | 彡
|:::: (● (●| 軽めのネタを仕入れてきました
ヽ::::......ワ...ノ
人つゝ 人,,
Yノ人 ノ ノノゞ⌒~ゞ
. ノ /ミ|\、 ノノ ( 彡
`⌒ .U~U`ヾ 丿
⌒~⌒
373:おまけ
05/08/03 08:15:59
(6) a, b, c≧0、x > 0 のとき、 x^a + x^b + x^c ≦ x^(a+b+c) +2
(7) a, b, c≧1 のとき、 2^(a+b+c+1) ≧ 2^(a+b) +2^(b+c) +2^(c+a) +4
( ゚∀゚) テヘッ
374:132人目の素数さん
05/08/03 17:08:51
>>373
(6)の下限は、これでいいですか?
3・x^((a+b+c)/3) ≦ …
375:132人目の素数さん
05/08/03 21:03:54
まず 「おまけ」 から
(6) 相加・相乗平均、
右側は x^a ≦ {a・x^(a+b+c) +b +c}/(a+b+c) を循環的にたす。
(7) a,b,c≧1 より
2^(a+b+c-1) ≧ 2^(a+b), 2^(b+c), 2^(c+a), 2^2.
辺々たす。
ぬるぽ
376:132人目の素数さん
05/08/03 22:38:39
>>373
(6) 右側の別解
a, b, c≧0、x > 0 に対し、 x^a + x^b ≦ x^(a+b) + 1 … (☆) を示す。
x = 1 のとき、等号成立
x > 1 のとき、x^a, x^b≧1、x < 1 のとき、x^a, x^b≦1 でどちらの場合も
x^(a+b) + 1 - (x^a + x^b) = (1-x^a)(1-x^b) ≧ 0
(☆) を2回用いて示すべき不等式をゲット。 ( ゚∀゚) テヘッ
377:132人目の素数さん
05/08/04 22:30:16
>372(5) [問.2971]
a+b+c=s, ab+bc+ca=t, abc=u とおく。
題意より、1-s+t-u = (1-a)(1-b)(1-c)>0, ∴ s+u<1+t=2.
a,b,cのいずれか→1 のとき上限 2.
I(a,b,c;k) = (a+b+c) +abc -k(ab+bc+ca-1) とおいて極値を求める。
∂I/∂a = 1 + bc - k(b+c), などより k=(3+t)/2s = 2/s,
a=b=c=1/√3 のとき最小値 10/(3√3).
378:132人目の素数さん
05/08/05 23:15:40
使えそうで使えない不等式を、チラシの裏に書き留めておこう。
証明は、差を取って Lagrangeの恒等式を…。
(1+a^2+b^2)(1+c^2+d^2) ≧ (a-c)^2+(b-d)^2
379:132人目の素数さん
05/08/06 10:09:22
>378
ラグランジュの恒等式
(x^2+a^2+b^2)(y^2+c^2+d^2) = (xy+ac+bd)^2 + {(ay-cx)^2 + (by-dx)^2 +(ad-bc)^2}
で x=y=1 とおく。
380:132人目の素数さん
05/08/07 06:22:13
Lagrangeの恒等式って、n(≧5)文字でも成り立つんだろうか?
381:132人目の素数さん
05/08/07 07:10:50
不等式の証明に使えそうで使えない (?) 等式
P=ax+by+cz, Q=ay+bz+cx, R=az+bx+cy のとき、
(a^3+b^3+c^3-3abc)(x^3+y^3+z^3-3xyz) = P^3+Q^3+R^3-3PQR
382:132人目の素数さん
05/08/07 20:48:02
>380
{∑[i=1,n] (x_i)^2}{∑[j=1,n] (y_j)^2} = {∑[k=1,n] x_k・y_k }^2 + ∑[1≦i<j≦n] (x_i・y_j-x_j・y_i)^2.
>381
x^3+y^3+z^3-3xyz =
|x y z|
|z x y|
|y z x|
383:132人目の素数さん
05/08/07 20:55:04
>380
URLリンク(mathworld.wolfram.com)
384:132人目の素数さん
05/08/07 20:59:05
>>382-383
㌧㌧クス。
行列式とはエレガントですな。
昼間、置き換えたりしながらゴリゴリ展開して苦戦してたのが馬鹿だった…
385:132人目の素数さん
05/08/07 21:09:46
>>377
最小値は、他の方法では出せないでしょうか?
1/a, 1/b 1/c を tanA, tanB, tanC (π/4 < A, B, C < π/2) とおくと
条件式は A+B+C=π となったけど、a+b+c+abc が簡単になりそうにな…
386:132人目の素数さん
05/08/10 03:35:53
>>385
(a+b+c)^2 ≧ 3(ab+bc+ca) = 3、 a+b+c > 0 より
a+b+c ≧ √3
1-a, 1-b, 1-c > 0 より、相加相乗と上述の不等式から
0 < (1-a)(1-b)(1-c) ≦ (1/27)(3-a-b-c)^3 ≦ 2 - 10/(3√3)
(1-a)(1-b)(1-c) = 2-(a+b+c+abc) を代入してポン!
( ゚∀゚) テヘッ
URLリンク(www.mathlinks.ro)
387:132人目の素数さん
05/08/11 04:24:44
>>372
> (4) 非負実数 a, b, c に対して
> (a^3+b^3+c^3+3abc)^2 ≧ 2(ab+bc+ca){ab(a^2+b^2) + bc(b^2+c^2) + ca(c^2+a^2)}
a+b+c=s, ab+bc+ca=t, abc=u とおいて
(左辺) = s^6-6s^4t+12s^3u+9s^2t^2-36stu+12s^3u
(右辺) = 2(s^2t^2-stu-2t^3)
(左辺)-(右辺) = s^6-6s^4t+12s^3u+7s^2t^2-34stu+12s^3u+4t^3
ここから、うまくでけん。 次が出てくるように括ればいいんだろうけど
s^2-3t≧0, st-9u≧0, 2s^3-7st+9u≧0, s^3-4st+9u≧0, t^2-3su≧0, …
388:132人目の素数さん
05/08/11 06:02:18
>>387
間違ってた…
(左辺) = s^6-6s^4t+12s^3u+9s^2t^2-36stu+36u^2
(左辺)-(右辺) = s^6-6s^4t+12s^3u+7s^2t^2-34stu-4t^3+36u^2
389:132人目の素数さん
05/08/15 19:42:27
(a^2 + b^2 + c^2)^2 ≧ 3(a^3b + b^3c + c^3a)
の証明が20%くらいできません! おねがいします!
390:132人目の素数さん
05/08/15 23:39:54
初歩ですみません.次の不等式の導き方が分かりません.
Σ[i=1,n]|a_i| ≦ n^(1/2)(Σ[i=1,n](a_i)^2)^(1/2)
また,こういうものまで網羅している不等式の本てあるのでしょうか?
>>1 の参考文献の [1] には載ってないようでした.
391:132人目の素数さん
05/08/16 06:36:29
>>390
コーシーシュワルツの不等式そのまんま。
つ 参考文献 [5] ほか高校の参考書を嫁
392:132人目の素数さん
05/08/16 07:30:59
>>391
ありがとうございます.そのまんまでしたね.
393:132人目の素数さん
05/08/16 10:56:52
>>390
> >>1 の参考文献の [1] には載ってないようでした.
読んでいない証拠
夏休みの宿題は質問スレに行け
二度と来るな
394:390=392
05/08/16 16:29:24
>393
初めてなのに釣れたっ!
これからも私の宿題をお願いしますね、電卓さん!
395:132人目の素数さん
05/08/16 18:12:26
まあ、工房がシュプリンガー読むわけないわね。
396:132人目の素数さん
05/08/16 23:23:51
>>389
見た目は簡単なのに、その証明のなんと難しいことよ。
397:132人目の素数さん
05/08/17 00:26:35
>>389
(a^2 + b^2 + c^2)^2 - 3(a^3b + b^3c + c^3a)
= a^2(a-b)(a-2b) + b^2(b-c)(b-2c) + c^2(c-a)(c-2a)
これが0以上であることを示せれば…。
とりあえず a≧b≧c≧0 として、Schurの不等式のときみたいに考えたけど、うまくいかない
不等式オタどもはお盆休みなのか?
398:132人目の素数さん
05/08/17 11:42:10
>>35-36
ムーアヘッドの不等式がイマイチよく分かりません。
簡単な不等式の例で説明してもらえると嬉しいです。
399:132人目の素数さん
05/08/17 22:43:20
>372(4), 387-388
>>38 の補題を使いますた。>>1 の参考書[1]の定理80.
【補題】
F_n ≡ (a^n)(a-b)(a-c) + (b^n)(b-c)(b-a) +(c^n)(c-a)(c-b)
= (a^n)(a-b)^2 + (a^n -b^n +c^n)(a-b)(b-c) +(c^n)(b-c)^2 ≧0.
(略証) bがa,cの中間にあるとすると、 a^n -b^n +c^n ≧0, (a-b)(b-c)≧0. (終)
(左辺) = (s^3 -3st+6u)^2 = (s^3 -3st+6u)(F_1 +st-3u).
(左辺) -(右辺) = (s^3 -3st+6u)・F_1 -su・F_0 = F_4 + u・F_1 + R.
F_0 = s^2 -3t ≧0, F_1 = s^3 -4st +9u ≧0.
残りの項Rも同様にして
R ≡ ab(a^2 +b^2 -c^2)(a-b)^2 +bc(b^2 +c^2 -a^2)(b-c)^2 +ca(c^2 +a^2 -b^2)(c-a)^2
= X(a-b)(a-c) + Y(b-a)(b-c) +Z(c-a)(c-b)
= X(a-b)^2 + (X-Y+Z)(a-b)(b-c) +Z(b-c)^2 ≧0.
ここに X={(b+c)a^2 +(b-c)(b^2 -c^2)}a≧0, Y={(c+a)b^2 +(c-a)(c^2 -a^2)}b≧0, Z={(a+b)c^2 +(a-b)(a^2-b^2)}c≧0.
〔∵ bはa,cの中間にあるとすると X-Y+Z =2ac(a^2 -b^2 +c^2) ≧0, (a-b)(b-c)≧0.〕
>372(3)
(4)の右辺にコーシーを適用。
400:132人目の素数さん
05/08/17 23:20:03
>>398
例えば 「数学ライブラリー教養篇 不等式入門 POD版」(>>303) P.150 問1(1)
2(a^6) + 2(b^6) + 2(c^6)
≧ (a^4)(b^2) + (a^4)(c^2) + (b^4)(c^2) + (b^4)(a^2) + (c^4)(a^2) + (c^4)(b^2)
≧ (a^3)(b^2)c + (a^3)(c^2)b + (b^3)(c^2)a + (b^3)(a^2)c + (c^3)(a^2)b + (c^3)(b^2)a
≧ 6(a^2)(b^2)(c^2)
[p, q, r] = (a^p)(b^q)(c^r) + (a^p)(c^q)(b^r) + (b^p)(c^q)(a^r) + (b^p)(a^q)(c^r) + (c^p)(a^q)(b^r) + (c^p)(b^q)(a^r)
で表すと、(6, 0, 0) ゝ(4, 2, 0) ゝ(3, 2, 1) ゝ(2, 2, 2) だから、Muirhead の不等式から
[6, 0, 0] ≧ [4, 2, 0] ≧ [3, 2, 1] ≧ (2, 2, 2)
401:132人目の素数さん
05/08/17 23:40:16
>>399
キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!!!!!!!!!
(4)の右辺にコーシー使ったら(3)になるなんて気づきませんでした ( ゚∀゚)!
>>38
F_n ≡ (a^n)(a-b)(a-c) + (b^n)(b-c)(b-a) +(c^n)(c-a)(c-b) ≧ 0 について。
〔Schurの不等式〕
任意の実数 r と、正の数 x, y, z に対して
F_r ≡ (a^r)(a-b)(a-c) + (b^r)(b-c)(b-a) +(c^r)(c-a)(c-b) ≧ 0
証明は、>>1 の参考書[3]のPP.27-28。
402:132人目の素数さん
05/08/18 06:42:48
>399
(左辺) -(右辺) = t・F_2 +(s^3 -3st+4u)・F_1 -su・F_0 = F_4 + u・F_1 + R.
403:132人目の素数さん
05/08/18 13:37:36
>>399
それにしても凄いな!
いま計算を追っているけど、とても自分では思いつかないなぁ…
404:132人目の素数さん
05/08/20 10:16:42
>389, 396-397
等号成立は [a,b,c]=[1,1,1] または [a,b,c]=[1, t, (1/t)(1-t)^2] のとき(4つ)
ただし、tは (t-2)^3 -7(t-2) -7=0 の根、0.307978528369905…, 0.643104132107791…, 5.04891733952231…。
405:132人目の素数さん
05/08/20 12:47:54
>>404
グッジョブ!
等号成立条件に変なのが入っているので
(左辺)-(右辺) = A(a-b)^2+B(b-c)^2+C(c-a)^2 ≧ 0
になるとは限らないんでしょうね
('A`)
406:132人目の素数さん
05/08/22 21:39:51
>389
a,b,cの基本対称式をs,t,uとする。
(左辺)-(右辺) = (a^2+b^2+c^2)^2 -3(a^3b+b^3c+c^3a)
= (s^2 -2t)^2 +3t^2 -3s(u+a^2b+b^2c+c^2a) ……(1)
これは対称式ぢゃないんですぅ…。そこで、
>404 のゼロ方向(3つ)は1次独立なので、それをX,Y,Z軸とする(斜交軸)。
a=pX+rY+qZ, b=qX+pY+rZ, c=rX+qY+pZ.
これを(1)に代入すると、うまく対称式になりますた。
(左辺)-(右辺) = (1/14){X^2(Y-Z)^2 +Y^2(Z-X)^2 +Z^2(X-Y)^2} ≧0.
等号成立は [X,Y,Z]= [1,1,1], [1,0,0], [0,1,0], [0,0,1] のとき.
ぬるぽ
407:132人目の素数さん
05/08/22 21:47:03
>406
Q: (a,b,c) ⇔ 反変成分(X,Y,Z) の1次変換
a=pX+rY+qZ, b=qX+pY+rZ, c=rX+qY+pZ.
に出てくる p,q,r って何?
A:〔補足説明〕
・3軸の向き(ゼロ方位)を
X軸: [a,b,c]=[p,q,r]
Y軸: [a,b,c]=[r,p,q]
Z軸: [a,b,c]=[q,r,p]
としますた。
p=0.34929169541609…, q=0.10757434232607…, r=0.54313396225783…
( θ^3 -θ^2 +(2/7)θ -(1/49)=0 の3根.)
・基本対称式の関係
X,Y,Zの基本対称式をS,T,Uとすると s=S, t=(T+2S^2)/7, u+a^2b+b^2c+c^2a=(U+S^3)/7.
これを(1)に代入すると
(左辺)-(右辺) = (1/7)(T^2 -3SU) = (1/14){X^2(Y-Z)^2 +Y^2(Z-X)^2 +Z^2(X-Y)^2}.
・X,Y,Zは負のこともある。
408:132人目の素数さん
05/08/22 22:39:45
>>406-406
まず >404 のゼロ方向や、3軸の向き(ゼロ方位)という言葉がよく分かりません。
つぎに [a,b,c]=[p,q,r] これは、何かの演算が等しいってことですか?
409:406
05/08/24 02:47:46
>408
ゼロ方向は、(1変数の)ゼロ点と同じ意味。
[a,b,c]はデカルト座標(3Dグラフを考えますた。)
[1,1,1]方向から見ると、X,Y,Z軸はc,a,b軸から33.6311315…°程ずれている。
これを一致させて対称性を回復する所が本題のミソ。
410:132人目の素数さん
05/08/28 00:49:39
保守あげ
411:132人目の素数さん
05/08/28 19:44:24
★東大入試作問者になったつもりのスレ★ 第五問より
スレリンク(math板)l50
81 名前:132人目の素数さん[] 投稿日:2005/08/23(火) 15:59:35
> e^{e^(e-1)-e}<(e-1)^{e^e-e^(e-1)} を示せ。ただし、eは自然対数の底
131 名前:132人目の素数さん[sage] 投稿日:2005/08/28(日) 16:27:44
> >>81ってホントに問題あってるの?計算機で計算したらすげー値に開きが
> あるんだけど。こんなに開いてるならスゲーラフな評価でできるとおもうんだけど。
> どっかまちがってんじゃね?
412:406
05/08/30 06:34:25
>389
こんどは直交軸だけで解いてみますた... 直交変換を次のようにおく。
a=p'X'+r'Y'+q'Z', b=q'X'+p'Y'+r'Z', c=r'X'+q'Y'+p'Z'
ここに、p'、q'、r'は θ'^3 -θ'^2 +(1+2√7)/(27√7) =0 の3根.{ [1,1,1]軸のまわりの回転 }
・基本対称式の関係
X',Y',Z' の基本対称式を S',T',U' とおくと、s=S', t=T'. また u+a^2・b+b^2・c+c^2・a については、
(X'^2・Y'+Y'^2・Z'+Z'^2・X') の係数 (p'^3+q'^3+r'^3 +6p'q'r') +(p'q'^2+q'r'^2+r'p'^2)と
(X'・Y'^2+Y'・Z'^2+Z'・X'^2) の係数 (p'^2q'+q'^2r'+r'^2p') +3(p'q'^2+q'r'^2+r'p'^2)
が等しいとおくと、4(p'^2q'+q'^2r'+r'^2p') + 5(p'q'^2+q'r'^2+r'p'^2) = (p'+q'+q')^3, 係数は (4-√7)/9.
p'q'r'+p'^2・q'+q'^2・r'+r'^2・p'= (1+2√7)/27, (p'^3+q'^3+r'^3 +3p'q'r') + 6(p'^2q'+q'^2r'+r'^2p') = (11+4√7)/9 より、
u+a^2・b+b^2・c+c^2・a = ((1+2√7)/27)(S'^3 -3S'T'+3U') -((4-√7)/9)(S'T'-3U') +(√7)U'
= ((1+2√7)/27)S'^3 -{(√7 -1)/3}S'T' +(√7)U' = (1/7)(U +S'^3).
これを(1)に代入すると
(左辺)-(右辺) = (S'^2 -2T')^2 +3T'^2 -(3/7)S'(U+S'^3)
= (1/7){(7T'-2S'^2)^2 -3S'U}
= (1/2)[X^2(Y'-Z')^2 +Y^2(Z'-X')^2 +Z^2(X'-Y')^2]≧0.
ここで、X=(X'-S/3)√7 +S/3, Y=(Y'-S/3)√7 +S/3, Z=(Z'-S/3)√7 +S/3.
U = XYZ = (7√7)U'-(7/3)(√7 -1)S'T' +{2(7√7-10)/27}S'^3.
>406 と同じことだが。
413:132人目の素数さん
05/08/30 21:40:33
>>354
大数9月号に解説が載っていたので買っていた (グッジョブ?)
示すべき不等式を
(x^2+y^2+z^2)/(x^5+y^2+z^2) + (x^2+y^2+z^2)/(x^2+y^5+z^2) + (x^2+y^2+z^2)/(x^2+y^2+z^5) ≦ 3 … (1)
として、Cauchyの不等式を用いて
(x^2+y^2+z^2)/(x^5+y^2+z^2) ≦ (yz+y^2+z^2)/(x^2+y^2+z^2)
を示し、巡回させて和をとると
(1)の左辺 ≦ 2 + (xy+yz+zx)/(x^2+y^2+z^2) ≦ 3
----------------------------------------------------------------------
より強い不等式が載っていた。証明は同様にするらしいけど… ('A`) お願いします。
正の実数x,y,z が xyz≧1 をみたすとき、
(x^5)/(x^5+y^2+z^2) + (y^5)/(x^2+y^5+z^2) + (z^5)/(x^2+y^2+z^5) ≧ 1 ≧ (x^2)/(x^5+y^2+z^2) + (y^2)/(x^2+y^5+z^2) + (z^2)/(x^2+y^2+z^5)
( ゚∀゚) テヘッ
414:132人目の素数さん
05/08/30 21:58:37
>>413
>>364
415:132人目の素数さん
05/08/31 00:35:43
Σ(゚Д゚) ハッ!
416:132人目の素数さん
05/09/06 12:00:05
ager
417:132人目の素数さん
05/09/09 04:24:39
「数学オリンピック2」 スレより
スレリンク(math板:134番)
> 134 名前:sage[] 投稿日:2005/09/08(木) 12:00:58
>
> 微積分不等式
>
> x0, 1, x2, …,xn を x0 + x1 + x2 + … + xn = 1 を満たす正の実数とする.次の不等式を示せ.
>
> ∑( i = 1, 2, …,n ) xi / ( ( √ ( 1 + x0 + x1 + … + x_{i-1} ) ( √ ( xi + … + xn ) ) < π / 2
>
> 解答
>
> ∑( i = 1, 2, …,n ) xi / ( ( √ ( 1 + x0 + x1 + … + x_{i-1} ) ( √ ( xi + … + xn ) )
> < ∫( 0 , 1 ) dt / ( √ ( 1 - t^2 ) )
> = π / 2
418:132人目の素数さん
05/09/10 16:54:49
>417
∑(i=0,1,…,n) ぢゃないか?
解答
x_0 + x_1 + … + x_{i-1} = sin(θ_i) とおくと、0 = θ_0 < θ_1 < … < θ_n < θ_(n+1) = π/2.
(左辺) = ∑[i=0,n] {sin(θ_(i+1)) - sin(θ_i)} / cos(θ_i).
ところで、{sin(A+⊿)-sinA}/cosA = sin⊿ - (1-cos⊿)tanA < sin⊿ < ⊿.
(左辺) < ∑[i=0,n] {θ_(i+1)) -θ_i} = θ_(n+1) - θ_0 = π/2.
ぬるぽ
419:132人目の素数さん
05/09/12 03:17:01
「★東大入試作問者になったつもりのスレ★ 第五問」
スレリンク(math板:221番)
> m個の正の実数a1,a2,..amと正の整数k,lについて
> (a1^k++a2^k+...+am^k)(a1^l+a2^l+...am^l)≦m(a1^(k+l)+a2^(k+l)+...am^(k+l))
420:132人目の素数さん
05/09/12 20:32:14
>>419
Σ[i=1 to m]ti=1、ti≧0、p+q=1、p,q>0とする。x^p,x^qは凸関数なので、
0≦(Σ(1/m)(ti)^p)≦(Σti/m)^p=m^(-p)
0≦(Σ(1/m)(ti)^q)≦(Σti/m)^q=m^(-q)
よって、
(Σ(1/m)(ti)^p)(Σ(1/m)(ti)^q)≦m^(-p-q)=1/m
(Σ(ti)^p)(Σ(ti)^q)≦m
等号はti=1/mのとき成立。
ti=ai^(k+l)/Σai^(k+l)、p=k/(k+l)、q=l/(k+l)とおいて示せる。
421:132人目の素数さん
05/09/12 20:37:00
>>420
凸関数→上に凸 or 凹関数に訂正
422:132人目の素数さん
05/09/12 23:02:19
チェビシェフそのものって感じもするが
423:132人目の素数さん
05/09/13 21:55:07
5ページ目の問題313は既出だっけ?
URLリンク(www.journals.cms.math.ca)
424:132人目の素数さん
05/09/13 21:58:32
>>422
たしカニ
* +
(V)∧_∧(V)
+ ヽ(゚∀゚)ノ サイタマサイタマ +
+ / / +
ノ ̄ゝ *
+ +
*
. + (V)∧_∧(V)
+ ヽ( )ノ サイタマサイタマ
. * / / +
+ .......... ノ ̄ゝ +
425:132人目の素数さん
05/09/16 13:27:44
>>423
Jensenで瞬殺かと思ったけど…、あまいあまいッ! あまいわッ!
426:132人目の素数さん
05/09/16 14:55:35
5ページ目の問3073
URLリンク(www.journals.cms.math.ca)
見たことあるような、ないような ( ゚∀゚) テヘッ
427:132人目の素数さん
05/09/16 15:42:10
正の数 a、b、c が abc=8 をみたすとき、
(a^2)/\sqrt{(1+a^3)(1+b^3)} + (b^2)/\sqrt{(1+b^3)(1+c^3)} + (c^2)/\sqrt{(1+c^3)(1+a^3)} ≧ 4/3
ABMO 2005
URLリンク(www.cms.math.ca)
( ゚∀゚) テヘッ
428:132人目の素数さん
05/09/17 11:21:02
たしか初参加
>>427
AM-GMを繰り返し使って
(a^2)/\sqrt{(1+a^3)(1+b^3)} + (b^2)/\sqrt{(1+b^3)(1+c^3)} + (c^2)/\sqrt{(1+c^3)(1+a^3)
≧ 3( a^2b^2c^2 / {(1+a^3)(1+b^3)(1+c^3)} )^(1/3)
≧ 36 / {(1+a^3) + (1+b^3) + (1+c^3)}
≧ 36 / (3+3abc)
= 4/3
等号は a=b=c=2
429:132人目の素数さん
05/09/17 13:03:54
>423
[313]
In 1965 the Romanian mathematician T.Popoviciu proved the following inequality
f(x) + f(y) + f(z) +3f((x+y+z)/3) ≧ 2f((x+y)/2) + 2f((y+z)/2) + 2f((z+x)/2),
where f is a convex function on an interval I and x,y,z∈I.
(略証) yはxとzの間(端点も含む)にあるとしてよい。このとき M = (x+y+z)/3 もxとzの間にある。
(M-x)/(z-M) = t とおくと 1/2≦t≦2.
(i) yがxとM の間にあるとき、1/2≦t≦1.
f(x) + f(y) ≧ 2f((x+y)/2), tf(z) + (2-t)f(M) ≧ 2f((y+z)/2), (1-t)f(z) + (1+t)f(M) ≧ 2f((z+x)/2).
辺々たす。
(ii) yがMとzの間にあるとき、1≦t≦2.
(1/t)f(x) + (2 -1/t)f(M) ≧ 2f((x+y)/2), f(y) + f(z) ≧ 2f((y+z)/2), (1 -1/t)f(x) + (1 +1/t)f(M) ≧ 2f((z+x)/2).
辺々たす。
430:132人目の素数さん
05/09/17 15:06:58
>426
[3073] Let x,y,z be positive real numbers. Prove that
1/(x+y+z+1) -1/[(x+1)(y+1)(z+1)] ≦ 1/8.
and determine when there is equality.
(x+y+z)/3=A とおく。相加相乗平均より (x+1)(y+1)(z+1) ≦ (A+1)^3, 等号成立はx=y=zのとき.
(左辺) = 1/(x+y+z+1) - 1/[(x+1)(y+1)(z+1)] ≦ 1/(3A+1) -1/(A+1)^3 = (A^2)(A+3)/[(3A+1)(A+1)^3]
= 1/8 - (A-1)^2(3A^2 +8A+1)/[8(3A+1)(A+1)^3] ≦ 1/8.
等号成立は x=y=z=1 のとき。
431:132人目の素数さん
05/09/17 16:16:29
>>428
pu
432:132人目の素数さん
05/09/17 20:41:36
>>428
> AM-GMを繰り返し使って
> ≧ 36 / {(1+a^3) + (1+b^3) + (1+c^3)}
> ≧ 36 / (3+3abc)
不等号の向きが逆になるのでは?
433:132人目の素数さん
05/09/17 20:43:43
言葉をつつしみ給え! 君達はラピュタ王の前にいるのだぞ!
/ヘ;;;;;
';=r=‐リ | |
ヽ二/ | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/ ←>>431
(_フ彡 /
434:132人目の素数さん
05/09/18 01:37:54
ハズカシス
435:132人目の素数さん
05/09/19 09:37:36
1≦a,b,c,d,e≦2のとき、
25≦(a+b+c+d+e)(1/a+1/b+1/c+1/d+1/e)≦28を示せ。
436:132人目の素数さん
05/09/19 15:47:54
>435
>>315, >>323-324
【30】(USAMO 1977/5) L=6/25.
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
URLリンク(mathcircle.berkeley.edu)
L=1/4 なら簡単
URLリンク(messages.yahoo.co.jp)
437:132人目の素数さん
05/09/19 17:50:59
>436
L=1/4, N=(n^2)/4 の方だけ...
0 ≦ Σ(q-a_k)(a_k-p)/a_k = Σ(p+q-a_k-pq/a_k) = n(p+q-A-pq/H).
∴ A + pq/H ≦ p+q.
∴ A/H ≦ (A +pq/H)^2 /(4pq) ≦ (p+q)^2/(4pq) = 1 +(1/4)(p/q +q/p -2).
438:132人目の素数さん
05/09/20 02:09:35
>>430
もし最大値が 1/8 と分かっていなかった場合は、どうするのでしょうか?
微分以外で…。
439:132人目の素数さん
05/09/21 00:55:53
LMO 2002 らしい
正の数 a、b、c、x、y、z が a+x = b+y = c+z = 1 をみたすとき、
(abc+xyz){ 1/(ay) + 1/(bz) + 1/(cx) } ≧ 3
( ゚∀゚) 分からんぽよ。
440:132人目の素数さん
05/09/22 06:02:07
>>439
こうかな?
s=1/√x、t=1/√y、u=1/√zとして1/(ay)+1/(bz)+1/(cx)=s/(a/s)+t/(b/t)+u/(c/u)。
y=1/xに関する凸不等式より
(s/(s+t+u))(a/s)+(t/(s+t+u))(b/t)+(u/(s+t+u))(c/u))≧1/((ax+b+c)/(s+t+u))=(s+t+u)/(a+b+c)。
∴1/(ay)+1/(bz)+1/(cx)≧(1/√x+1/√y+1/√z)^2/(a+b+c)。
∴(1/(ay)+1/(bz)+1/(cx))(a+b+c)≧(1/√x+1/√y+1/√z)^2―(1)。
同様にして
∴(1/(ay)+1/(bz)+1/(cx))(x+y+z)≧(1/√a+1/√b+1/√c)^2―(2)。
(1)+(2)より
3(1/(ay)+1/(bz)+1/(cx))
≧(1/√a+1/√b+1/√c)^2+(1/√x+1/√y+1/√z)^2
≧(3/(√(abc))^(1/3))^2+(3/(√(xyz))^(1/3))^2
=9/(abc)^(1/3)+9/(xyz)^(1/3)
≧18/(abcxyz)^(1/6)。
∴(1/3)(1/(ay)+1/(bz)+1/(cx))≧2/(abcxyz)^(1/6)―(3)。
一方で
1/(abc+xyz)≦(1/2)/√(abcxyz)―(4)。
ここで1/2=(a+x)/2≧√(ax)、1/2=(b+y)/2≧√(by)、1/2=(c+z)/2≧√czであるから
abcxyz≦1/64。∴2/(abcxyz)^(1/6)≧(1/2)/√(abcxyz)―(5)。
(3),(4),(5)より
(1/3)(1/(ay)+1/(bz)+1/(cx))≧1/(abc+xyz)。
∴(abc+xyz){ 1/(ay) + 1/(bz) + 1/(cx) } ≧ 3
441:440
05/09/22 07:24:02
しまった。(5)の不等号逆だ・・・orz 吊って来る。
442:132人目の素数さん
05/09/23 14:43:32
>439
こうかな?
a+x-1=ξ, b+y-1=η, c+z-1=ζ とおく。
abc = a(1-y+η)c, xyz = (1-a+ξ)yz より,
(abc + xyz)(1/ay) = c/y -c +(c/y)η + z/a -z +(z/a)ξ = c/y +z/a -1 -ζ +(c/y)η +(z/a)ξ.
循環的にたすと、
(左辺) = (c/y + y/c) + (a/z + z/a) + (b/y + y/b) -3 + ⊿
= 3 + (y-c)^2 /cy + (z-a)^2 /az + (y-b)^2 /by + ⊿
≧ 3 + ⊿.
ここに、⊿ = (z/a -b/x -1)ξ +(x/b -c/y -1)η +(y/c -a/z -1)ζ.
題意より, ξ=η=ζ=0, ∴ ⊿=0, ∴ (左辺) ≧ 3.
ぬるぽ
443:442
05/09/23 14:52:08
しまった。xがyに変わってる…orz 釣って来る。
(左辺) = (c/y + y/c) + (a/z + z/a) + (b/x + x/b) -3 + ⊿
= 3 + (y-c)^2 /cy + (z-a)^2 /az + (x-b)^2 /bx + ⊿
≧ 3 + ⊿.
444:132人目の素数さん
05/09/23 16:28:07
>>439
> 正の数 a、b、c、x、y、z が a+x = b+y = c+z = 1 をみたすとき、
> (abc+xyz){ 1/(ay) + 1/(bz) + 1/(cx) } ≧ 3
これですな。しかし harazi の証明が分からんぶー
URLリンク(www.mathlinks.ro)