09/02/08 11:02:41
>>588
ダイヤの燃焼
URLリンク(chem.sci.utsunomiya-u.ac.jp)
は、面白かったんだけど、ダイヤが1000℃でも(空気中では)燃えないって情報のソースはここ?
(他に良い例がネット上では見つけられなかった。)
ダイヤが1000℃に「保持しても」、空気中では「酸化されない」
ってことと、
ダイヤが1000℃に「加熱されても」、空気中では「燃えない」
っていうのは、厳密には二つの意味で違う。(左巻先生の言ってるのは後者)
・数g程度のダイヤを1000℃に加熱したとしても、熱源を遠ざけると温度は急速に低下する。(温度を保持できない)
・「燃える」とは、自己発熱反応によって反応が維持されること。(「酸化」は外熱の供給で反応が維持されることも含む。)
左巻先生のページを読んだ範囲では、1000℃の空気中でダイヤを燃やすことは難しいということのようだけど、これは、
1000℃に保持されても空気中ではダイヤは酸化されないという意味では無い。
もうひとつ、純酸素と大気の違いについてだが、平衡論的には、純酸素と大気の違いは殆ど無視できるレベルの差でしかない。
(高々5倍程度。平衡論では1E10~30程度の分圧差を論じる。)
つまり、本質的に、系が酸化の方向へ向かっていることには変わりは無い。
もちろん速度論的には大きな差となるので、今回のように速度を問題にする場合には、重要な相違となる。
それは理解した上での引用だと思うが、「ダイヤなら空気中1000℃でも(本質的に)持つ」わけでは無いんで、念のため。