08/02/16 02:00:40
>>152
おもしろいこと考えるね。
チョクラルスキー法は他材料の単結晶の製造が可能だからチョコレートへの応用も可能かも知れない。
だけどチョコレート自体が単結晶になりえるのかと言った問題があります。
チョコレートは油脂(ココアバター)、砂糖、粉乳などが混在している物質であります。
調べてみるとココアバターの結晶がチョコレートのおいしさを左右しているとの話を見つけたので、ココアバターの単結晶が可能かについて考えてみます。
ココアバターの大半は3種類のトリアシルグリセロール(POP,POS,SOS)が占めており、6種類の結晶構造(I~VI型)を取ることが報告されています。その中でもV型の結晶がもっともおいしいとされているので狙うならV型の単結晶チョコレートでしょう。
V型のココアバターの融点は33.8℃。IV型、VI型の融点が27.5℃と36.3℃なのでかなり温度管理をしっかりしなければ製造は難しいでしょう。またPOSはV型の結晶にならないため通常のチョコレート(ココアバター)では純粋な単結晶のみのチョコレートの作成は難しいでしょう。
と言うわけで家庭レベルでの製造は難しいと思われます。
参考文献
・明治製菓 チョコレートおもしろ博物館 おいしさの決め手!ココアバターの結晶
URLリンク(www.meiji.co.jp)
・チョコレートの固化過程の結晶成長論的解析,日本結晶成長学会誌Vol.17,No.1(1999)pp. 19-20
URLリンク(ci.nii.ac.jp)
単結晶のチョコレートは無理かも知れませんがおいしいチョコレートの作り方なら簡単な方法があります。あなたの思いを込めて作るだけです。