01/10/13 15:49
女も男も、対立的な概念ではないので、黒か白かではありません。
全員がグレーで、ダークグレーのヒトからオフホワイトのヒトまで
連続的に分布してるのを便宜的に第一次性徴を使って2分類してる
だけです(エーリッヒ・フロム「性の署名」を読もう)。
発生学的には、全員が女として発生して、発生途上の各段階で
見事にタイミングを図ってホルモンが働き男になって行くわけで、
タイミングがずれたり、ホルモンの関与が少なかったり、いろいろな
理由で男女の中間形がグラデーショナルに生じるわけですね。
このようなバラツキの結果が存在するヒトの観察から「典型的な男」や
「典型的な女」はどのようにプログラムされているか推定したものが
学問的に扱われる男や女なのですから、その「典型例のようには振る舞わない
男(女)」などいくらでもいます。
もうひとつ、性行動や性的志向は「個人的」なものではありません。
「生殖行為を社会関係調整手段に転用した」サルなのですから、
性行動(性的志向)は「社会的なもの」であるわけです。
その社会によって非常に性差が強調される社会(イスラム社会、儒教社会
など)もあれば、性差に比較的寛容な社会もあります。
ドイツ語は全ての名詞に性があったりしませんでしたっけ?
日本語では性がありませんね、男言葉や女言葉はありますがね
また、一般的に大陸諸民族は性的成熟を尊び、島国では幼形を賛美します。
フランスでは、若い女性もマダァムと呼ばれたがりますね。日本では
スピードやモー娘が全国民的に受けたりする。
このように、性行動(や性的志向)は社会的な関係を取り結んでゆくための
ものですから、濃厚に社会的な影響を受けますので、ある社会で典型的な
男性(女性)的な行動とされていることが、別の社会では典型的な女性(男性)
的な行動とされることすらあるわけです。
ベトナムでは男性が食事を取り分けますが、日本では女性がします。
韓国では女性が片膝を立てるくポーズで座りますが、日本ではそれは
「とてもHなポーズ」で女性はあまりしません。
というわけで、性的志向にはものすごいバラツキが生じるため、デブ専や
幼児性愛やプレイメイトが成立するわけです。