09/07/20 23:37:15
>ESでよくてiPSでダメという根拠がよく分からない。
ES=他家移植、iPS=自家移植、となるのはわかるね。
治療と言う目的だけを問えば、自家がいいに決まっている。それがサイエンスの立場。
しかし、細胞の移植(患者投与)には、その安全性を客観的に証明して
厚労省に治療用移植許可をいただかねばならない。
厚労省(PMDA)でもFDAでも同じだが、この「安全性証明」は
移植される細胞と同等なもの、では許されない。
培養時の同一株、同一ロットの同じ細胞でないと許されないのだ。
ESならば1ラインの安全性を証明できれば、それと同じロットの凍結保存分の細胞全てを売りまくる事が可能。
これなら利益が出せる。しかし、
iPSでは患者ごとに細胞を起こすので、その都度安全性証明が必要な上に、その細胞を他の患者には使えない。
安全性試験は安くみつもっても2-3千万円かかる。
一患者が自分でこの金額+利益分の総額をもってくれないと、実現不可能なのです。
これがGeronがiPSに参入しない理由かつ、産業界のiPSに対する立場なのです。