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【みんなの】☆★☆東大医科研☆★☆【あこがれ】② - 暇つぶし2ch19:名無しゲノムのクローンさん
08/11/03 20:33:25
個人に合った医療へ―中村祐輔・東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長

 現在は個々の遺伝子の研究から総合的な遺伝子の働きの研究へ移りつつある。医療も特定の病気の治療
から遺伝子などの情報から個人に合った副作用のない治療へと変わりつつある。

 遺伝子には遺伝子多型やSNP(スニップ)と呼ぶわずかな個人差があり、体質や薬の効き方と副作用とも大
きくかかわる。これを医療と結び付けて個人に合った薬の使い分けをするオーダーメード医療を目指している。

 遺伝子と薬の関係を調べるのに必要な日本人のSNPのデータベースを築いたり、人種ごとのデータベース
を作る国際的な計画での大きな役割を担うなど、日本は先頭を走っている。

 同じ病名でも、発病に至る経路は患者によって違う。経路に合った薬を選ぶ必要があり、遺伝子の働き方の
パターンから薬の効きやすさを事前に見極められる可能性がある。東京大学医科学研究所では、患者の協力
のもとに得た肺がんの治療薬の効果や副作用と遺伝子の情報を患者に提供しながら結果を検証する計画を
立てている。

 今後も患者の協力を得てデータベースを作り、その情報で薬の副作用を避ける診療体系を構築したい。個人
の遺伝情報をICカードのようなものに入れ、病院で薬を処方する際にコンピューターが副作用を予測するシス
テムを作りたい。

 実現が難しいといわれたオーダーメード医療だが、昨年米国で遺伝子の情報を創薬や個人に適した薬の使い
分けに利用することを促すガイダンスが出たことで世界が実現に向けて動き始めた。患者の利点だけでなく、
効果がない投薬といった無駄な医療費を減らして社会福祉に転換できるなど、社会資源の有効活用も期待でき
る。国の積極的な取り組みを期待したい。

東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長
中村 祐輔氏(なかむら・ゆうすけ)
1977年大阪大学医学部卒。95年東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長に就任。2003年から理化学
研究所遺伝子多型研究センターオーダーメイド医療開発プロジェクトグループのグループディレクターを併任。
URLリンク(health.nikkei.co.jp)


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