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<新型インフル>ウイルスの増殖助けるたんぱく質特定 東大
7月10日2時0分配信 毎日新聞
世界的な大流行(パンデミック)が懸念される新型インフルエンザウイルスなどの増殖に必要なヒトの
たんぱく質を、東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)の研究チームが世界で初めて特定し、
10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。症状を緩和する新薬の開発に役立つ可能性がある。
研究チームは、ヒトの遺伝子と共通点の多いショウジョウバエのゲノム(全遺伝情報)を分析。ハエの
持つ遺伝子の9割に当たる1万3071個が作るたんぱく質から、インフルエンザウイルスと反応する
110種類を見つけた。このうち、ヒトが感染している強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)と、Aソ連型
(H1N1型)のウイルスの増殖を助けるヒトに共通する3種類のたんぱく質を突き止めた。H5N1型は、
ヒトなどの体内で変異して新型インフルエンザの原因ウイルスになるとして警戒されている。
従来の医薬品は、ヒトの細胞上でウイルスの感染や増殖を抑える仕組みだったため、細胞が異常を
起こし副作用をもたらす恐れがあった。
河岡教授は「今回特定したヒトのたんぱく質とウイルスの結合を阻害する物質ができれば、副作用を
抑えた抗ウイルス薬やワクチンになる」と話している。【関東晋慈】
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