09/10/01 21:55:53
米国では11月は肺癌(がん)月間にあたるが、米国産科婦人科学会(ACOG)では、
これを機に女性喫煙者に対して、入手できる情報源を活用し、
禁煙日を決め、悪習を徐々に断ち切っていくことを勧めている。
喫煙は、女性の寿命を平均14.5年も短縮させるにもかかわらず、
18歳以上の米国人女性の5人に1人は喫煙している。
同学会のSharon Phelan博士は「女性が喫煙によって受ける障害は広範にわたり、生涯観察される。
喫煙は有害な習慣であり、体内のほぼすべての臓器に悪影響を及ぼす」と述べている。
喫煙がもたらす危険性は以下のとおり:
・女性の癌死亡の第一位を占める肺癌の主原因である。1950年以降、肺癌による女性の死亡は600%超増加している。
・乳癌や口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、食道癌、膵癌、腎癌、膀胱癌、子宮癌、子宮頸癌など、多数の癌リスクが有意に高まる。
・非喫煙女性に比べて、冠動脈心疾患の発症率は2倍、慢性閉塞性肺疾患(COPD)による死亡率は10倍である。
・気腫、気管支炎、骨粗鬆症、関節リウマチ、白内障、閉経後の骨密度低下、股関節骨折のリスクが高まる。
また、早期閉経、歯周病、歯の喪失、皮膚の早期老化の原因になることもある。
・生殖可能年齢に女性では、妊娠に障害が生じる可能性がある。妊娠女性では、未熟児や低体重児、
肺機能不良や気管支炎、喘息を有する新生児が生まれるリスクが高まる。
・避妊薬を併用している35歳以上の女性では、致死的な血栓の発現リスクがある。
【健康】女性の喫煙者は短命、寿命は一般平均寿命より14.5年短い
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喫煙と早産・低体重児の関係
区別 /早産(%) /低体重児(%)
非喫煙者 /2.8/3.6
妊娠中全経過喫煙で1日6~10本の喫煙者/8.1/7.4
妊娠中全経過喫煙で1日11~15本の喫煙者/8.3/15.5
妊娠中全経過喫煙で1日16本以上の喫煙者/18.7/16.3
●喫煙妊婦では、妊娠中期の流産が特に多くなり、これは妊娠初期の染色体異常
による流産と異なり、喫煙そのものの有害作用に基づいていると推測されている。
●妊娠中の喫煙は、出生後の身体発育や知能発達の遅延も引き起こす。(Butler, 1973)