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競争率4年連続1倍切る 博士課程、就職難が原因か
2008年3月8日 17時59分
最高学位「博士」を取得する大学院博士課程の入学定員に対する志願者の平均競争倍率が、2007年度まで4年連続で1倍を切っていることが8日、文部科学省の調査で分かった。
博士号を取得しても国内での就職が難しいことなどが、進学を敬遠する原因になっているとみられ、教育関係者からは「優秀な人材が進学しなくなる」「海外の企業や大学に人材が流出する」と懸念する声が出ている。
文科省によると、全国の大学院博士課程の平均競争倍率は03年度は1・02倍だったが、その後、04年度0・99倍、05年度0・94倍、06年度0・90倍と年々低下。
07年度の博士課程入学定員は計2万3417人、志願者は計2万773人で、競争倍率は0・89倍まで下がった。実際に入学したのも計1万6926人だった。