08/02/26 22:51:29
団結権や団体交渉権が実質的に行使できないから、
個人で仕返しするしかないんでしょ。
ポスドクが追い込まれている現状は、かつての医局の副手とそっくりだが、
学生運動のような大きな流れは現代には存在しない。
かつての学生たちは生活のことを考えずに活動ができたし、
労働者たちは同じ職場の大勢の同僚を核にして
「赤信号みんなで・・・」というノリで強気の交渉ができた。
ポスドクの立場は、派遣社員などの非正規雇用社員と似ていて、
それぞれがごく少数の集団として孤立させられている。
マジョリティになるほど比率を高めると、団結権などを行使されるリスクが高まるから、
雇用者側も巧妙に比率を調整している。
そして、1年ごとの雇用契約にすることで、職場や労働条件の改善に対する
意識や意欲を削ぐことにも成功している。
無関心がはびこるのは計算済みの話。改善などされては教授も事務方も困るのだから。
労働効率が問われる民間企業とは違う。
この手の話は、すべて合法的に行われてきた手続きや既得権の否定だから、
合法的な解決手段がほとんど残されていない。
「社会を良くしよう」などと思う奴は、この世界で出世はできない。
自分のために教授にうまくとりいって既得権を手に入れるまでは、
システムの改善とか社会正義とか考えちゃダメなんだよ。
もし若造のポスドクがなにか社会正義めいたことを言うとしたら、
甘美な綺麗ごとで教授が自己肯定できるように、阿るときだけだろう。