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2007年03月30日18時45分
●BSE「プリオン説」に待った=教科書検定
生物2の発展的内容で「異常型プリオン」がBSE(牛海綿状脳症)などの
原因と断定的に記述した教科書に対し、「プリオン説が確定した事実と誤解する
恐れがある」などとする検定意見が付いた。プリオン説が有力とはいえ、定説が
定まっていないことに配慮を求めた格好だ。
異常型プリオンとは、人間や牛など動物の体内にあるタンパク質「プリオン」
が構造変化したもので、神経細胞を破壊する働きがあると指摘されている。
第一学習社の教科書では、「異常型プリオンによって引き起こされる感染症は
プリオン病と呼ばれる」として、BSEなどを例に挙げたが、検定意見を受け
「BSEもそのようなしくみで起こる可能性が指摘されている」と表現を弱めた。
数研出版の教科書でも、BSEやクロイツフェルト・ヤコブ病について、
「病原体はプリオンと呼ばれるタンパク質である」との記述が、「(これらの
病気では)異常プリオンの蓄積によって、脳が海綿状になるなどのさまざまな
症状が表れると考えられている」と断定的でない表現に改められた。(了)
URLリンク(book.jiji.com)
「New twist in tale of BSE's beginnings」
URLリンク(www.newscientist.com)