07/09/09 21:47:45
ワリコミスマソ。
①非特異的生体防御反応
②特異的免疫応答
非常に初歩的な知識の確認になるがスマソ。
どちらも「病」としての現象の現れとしては、ひとくくりに「免疫反応」といわれてしまう。
その場合、①は広義の免疫反応、②は狭義の免疫反応。
実際の反応の物質的主体は、①は顆粒球・マクロファージなど、②はリンパ球(NK細胞
T細胞、B細胞など)。さらに②は、細胞性免疫と体液性(液性)免疫に分けられる。
所見としては、①は化膿性の炎症、②はカタル性の炎症、もしくはフレグモネ性の炎症。
その反応の違いは主に、対する異物の大きさによる。大きなものは①、より小さなものは②。
よって、いわゆる「免疫」と言う意味の「二度罹りなし」が成立するのは、②であり、
より小さな異物の場合である。
余談だが、ウイルスも、ポックスウイルスのような大きなものであると、たとえば、水いぼの
原因である伝染性軟属種ウイルスに対する抗体ができにくいのは、B細胞系の液性免疫
反応が起こりにくいためと考えられる。その点で、同じポックスの仲間である痘瘡ウイルス
が忽然と地球上から消えたとはにわかに信じがたい。病を起こさないだけになった、つまり
人間の側が耐性系統になっただけではないかという考えを、いまだ拭い去ることができない。