07/06/01 21:51:35
>>252
ウェブスター学派にとっては,
「新型ウイルス出現の機構」についての仮説を,
なんとしても死守しておきたいのだろう.
だが,ウイルスの生態学において明らかなことは,
細胞生命体であるところの細菌や原生動物が動物体内に侵入して,
その代謝システムを阻害しておきる病気とウイルス病は,
じつは全く異なる様相であるということである.
その面において,ウイルスが宿主に侵入し,
その免疫システムと共生にいたるプロセスは,
とても「人獣共通感染症」と称せられるべきものではない
ということを適確に理解しておく必要がある.
とくに,獣医微生物学分野の人々は.
医学分野から鑑みるに,非常に錯誤にまみれていることが
多いようにみえてならない.
ウイルスと免疫の基礎的な知識があるならば,
到底発想しないことを,平気で発想できてしまうのもまた,
獣医学分野あるいは薬学・理学分野の人間である.
もう少し基本的な生物学の素養を十分に身につけてから,
研究に向かったほうがいいのではないだろうか.
自ら手がけている科学研究が,まるでエセ科学や擬似科学でしかない
ということも,自覚できないようでもある.