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>>84
《当時、余は人に語りて言(いわ)く、「是等(これら)の書は教育なき百姓町人に分(わか)る
のみならず、山出(やまだし)の下女をして障子越(しょうじごし)に聞からしむるも、其何の
書たるを知る位にあらざれば、余が本意に非(あら)ず」とて、文を草して漢学者などの校正
を求めざるは勿論(もちろん)、殊更(ことさ)らに文字の乏しき家の婦人子供へ命じて、必ず
一度は草稿を読ませ、其分らぬと訴る処(ところ)に、必ず漢語の六(むつ=難)かしきもの
あるを発見して、之(これ)を改めたること多し。》(『福沢諭吉全集』緒言)
《これから私が一身一家の経済のことを述べましょう。およそ世の中に何が怖(こわ)いと
言っても、暗殺は別にして、借金ぐらい怖いものはない。他人に対して金銭の不義理は
相済まぬことと決定(けつじょう)すれば、借金はますます怖くなります。私共の兄弟姉妹は
幼少の時から貧乏の味をなめ尽して……》(『福翁自伝』 岩波文庫版P246)
やっぱり諭吉はエロい。いんちき微生物学者とちがって。