06/06/10 14:32:05
ぼくらは「心の狭いやつ」とか「腹のでかい人」とか言うし、「もっと心を
開いたらどう?」とか「そう心を閉ざしては、何も話せないよ」とも言う。
誤解しないように言い足すけれど、「心の狭い人」や「心の広い人」が
いるわけじゃあない。そんな一方的な人はいないんです。
そのときは「心が狭くなってる人」であったり、次のときは「開いた広い
心でいる人」になったりする。
ひとりの人にこの二つの心の状態があって交替して生じあうだけですよ。
狭くなった心が次第に固くなりもっと閉じるものになるか、
そこから開いた心になってゆくかは、その人次第なんだと思う。
「タオにつながる」(加島祥造 朝日文庫) p.146