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BSE検査、20カ月以下中止要請 厚労省 都道府県に文書(09/12 08:38)
厚生労働省が、国産牛の牛海綿状脳症(BSE)全頭検査のうち、生後二十カ月以下の
牛に対する全額補助を二○○八年七月末で打ち切ることに関連して、地方自治体独自の
全頭検査を継続しないよう求める文書を都道府県などに送っていたことが十一日、分かっ
た。地域によっては補助継続を要請したり、自治体に全頭検査継続を求める声がある中、
国の判断の一方的な押し付けとも受け取れる文書送付は、食の安全確保の観点から
今後議論を呼ぶ可能性もある。
厚労省は文書で「各地方自治体で生後二十カ月以下の牛に対するBSE検査の扱いに
齟齬(そご)が生じることは、かえって消費者の不安と生産・流通の現場における混乱が
生じるおそれがある」と説明、「全自治体で○八年七月末をもって一斉に終了することが
重要」と呼びかけた。要請について同省は「全国的に統一した対応が消費者、流通業者
のためにも望ましい」(医薬食品局食品安全部)と話している。
高橋はるみ知事は八月三十一日の記者会見で、国に対し補助継続を求める考えを示す
一方、補助が打ち切られた場合、独自に検査を継続するかどうかについては明言を避けて
いる。保健福祉部は厚労省の文書について「食品安全委員会のリスク評価に基づくもの
だと理解している」とした上で、検査を継続するかについては「道民の意見や道議会の
議論を踏まえて決めたい」としている。
厚労省によると、補助終了後も数県が二十カ月以下の全頭検査の継続を検討している
という。