07/04/07 01:58:33
『ただはっきりしているのは、今まで考えられていた以上に、鳥インフル
エンザウイルスは人に感染するという事実だ。そして鳥インフルエンザ
ウイルスが人に伝播する際の鍵、またパンデミックを起こす可能性の高い
新型インフルエンザウイルス誕生の鍵を握っているのも、私たちの
すぐ身近にいるニワトリたちなのである。』(p.31)
『1962年から94年まで、日本中の小学校でインフルエンザワクチン接種が
義務づけられていた。(中略)学童のインフルエンザワクチン集団接種は、
子供たちで増えるインフルエンザウイルスの量を減らすことにより、
社会全体におけるインフルエンザウイルスの量を減らしていたわけだ。
こうしたシステムを採用していたのは日本だけで、国際的にも注目されていた。
(中略)しかし、1994年に予防接種法が改正され、学童への集団接種は
中止されてしまった。(中略)これ以降、インフルエンザワクチンを打つ
子供は極度に減り、年間に製造されるインフルエンザワクチンは極端に
減少した。そしてその結果とはいうと、インフルエンザにかかる人が増加し、
死亡者も増えてしまったのである。一方的な解釈で「ワクチンは効かない」
と主張した人たちの意見を通したために、多くの犠牲者が出てしまった。
ワクチン集団接種中止に関わったすべての関係者の責任は、ひじょうに重い。』
(p.158-159)
URLリンク(www.amazon.co.jp)
【社会全体のインフルエンザウイルスの量を減らすため】