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コイヘルペス5年、琵琶湖に高濃度存在 京の研究所教授ら「大発生恐れも」
10月8日23時9分配信 京都新聞
2003年から翌年にかけて琵琶湖と瀬田川でコイヘルペスの大発生を引き起こした
コイヘルペスウイルスが、発生から5年がたった現在、琵琶湖に高濃度で存在してい
ることが総合地球環境学研究所(京都市左京区)の川端善一郎教授(微生物生態学)
と源利文上席研究員らの調査で分かった。琵琶湖でのコイヘルペスの発生は沈静化
しているが「また、大発生する恐れもある」と警戒を呼び掛けている。
11月1日に米微生物学会が発行する学会誌に発表する。
川端教授らは07年6月から08年12月にかけて9回、琵琶湖全域の沿岸部22カ所で
湖水を採取し、ウイルスの数を調べた。その結果、全域から多数のウイルスが検出さ
れた。最大で1リットル当たり約100万個で、07年に京都府北部の由良川で大発生した
際に採取した水と同程度だった。
検出したウイルスは冬よりも夏、南湖より北湖に多かった。また水に含まれるバクテリ
アや植物プランクトンの数、濁りの度合いと比例する関係があったという。
琵琶湖周辺では、03年から翌年にかけ、コイヘルペスで10万匹以上が死んだとみられ
るが、05年以降は散発的な発生にとどまっている。ウイルスが高濃度なのに、大発生し
ていない理由として、源上席研究員は「コイに耐性ができたり、ウイルスが弱毒化した
ことなどが考えられるが、原因は不明。ウイルスの病原性についても詳しく調べたい」
としている。