08/03/21 22:56:07
報道発表資料 平成20年3月21日 農林水産省
第12回コイヘルペスウイルス病に関する技術検討会の概要について
URLリンク(www.maff.go.jp)
(1)現状報告について
農林水産省から、最近のコイヘルペスウイルス(KHV)病の発生状況について報告を行った。
・平成19年のKHV感染コイの発見件数は133件となり、昨年(182件)の約4分の3、ピーク時の平成16年
(910件)の15%に減少したが、今後の水温上昇期に向け、引き続き警戒が必要である。
・養殖場でのKHV病発生件数は、20件(前年30件)であり、近年増加傾向にあったニシキゴイ養殖場での
発生が減少した。
(2)試験・研究について
(独)水産総合研究センター養殖研究所が、KHV病の感染耐過コイからのウイルス検出技術、卵の安全で
簡便な消毒方法の確立、エラの除去加工による病原体の感染性を失わせる方法などの、KHV病のまん延
防止技術に関する試験・研究成果について説明した後、これらの研究成果を活用したまん延防止策等に
ついて検討を行った。
(3)まん延防止措置について
我が国のコイ漁業・養殖業等への影響を最小限にするため、これまで実施してきたまん延防止措置
(特別の監視体制、養殖場における自衛措置及び感染コイの処分、感染コイが確認された天然水域におけ
るコイの持ち出し禁止措置、一般人に対するコイの移動についての注意等)
を本年も継続すべきことが確認された。また、ニシキゴイ養殖場での防疫を強化するため、外部からコイを
導入する場合のKHV侵入防止策などKHV病の発生を予防するための措置を、ニシキゴイ養殖業者に普及
する方策を検討した。
(4)その他
次回検討会は、必要に応じて開催することとされた。