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私は、学部は東京理科大学理工学部応用生物科学科の木邑(仮名)教授の
研究室に所属した。この木邑教授は、●とともに、私が出会った人間の形を
した物体の中でも最も軽蔑している物である。この木邑教授の評判は学生た
ちも知っているので、ほとんど木邑研への志願者がいないのだが、割り振り
があるので、定員を越えた研究室で「じゃんけん」をして負けた人間が木邑
研へ振り充てられてしまうのである。私もこうして貧乏くじを引いた訳であ
るが、木邑教授の異常さが想像を絶することを知るのに時間はかからなかっ
た。木邑教授の潔癖症のために、学生は毎日徹底した掃除を義務づけられ、
おかげで塵一つ無い研究室では殆ど研究が行われていなかった。実際の所、
彼が教授になって以来10年以上にわたり、おそらく木邑研からは1つの論文
も出ていないはずである(外研に出した学生の論文に、著者の真ん中あたり
に共同研究者として木邑教授の名前が入っているものはある)。さらに、
木邑教授は、自分がかつては東大でも極めてて優秀な学生であったことを常
に研究室のメンバーにクドクドと自慢し、そして学生に向かって「私が研究
できないのは、君たちがバカだからだ。」と真剣に言うのである。彼の、
相手に考える暇を与えないように早口で機関銃のように攻撃する(三流の詐
欺師が使う手段)ディスカッションを見ても、確かに彼の頭脳の良さは認め
ざるをえないが、その後に私が接した科学者達と見比べると、この木邑教授
は科学者としては単なる無能でしかないことがよく判った。要するに、過去
の履歴によるエリート意識だけで、自身が優秀な科学者であるかの如く錯覚
しているのである。大学というところには、こういう輩は必ずしも少なくな
い。