09/04/06 21:12:59 pZk/wqs+
>>567-568
> 公式通りに使えるのは正方形の時だけで長方形は無理という事でいいんですか?
「曲げ荷重を受け持つはりの断面」には、例えば上下方向に曲げようとした場合、上下それぞれの断面で、
「引っ張り側になる部分と圧縮側になる部分」に分かれることは、理解できると思う。
その場合に、上下それぞれの断面重心(図心)の位置が、仮に左右で同じ位置に無ければ、上下方向の、
引っ張り力と圧縮力の釣り合いが、上手く行われず、部材断面に偶力(回転力)が働き、回転を起こし、
最初に計画した断面形状とは、結果的に異なってしまうので、計算結果も当然狂ってしまうことになる。
今回の質問のあるように、「長方形の角から角への対角線」を、曲げ断面の中心線にした場合も、同様に、
上下それぞれの断面重心は、左右で異なった位置になってしまい、偶力が働き、断面はねじれるだろうし、
最悪、部材が破損してしまうことも予想される。
と言うような理由でもって、上下のそれぞれの、【 断面重心位置を、左右方向で、同じ位置に合わすこと 】は、
曲げ部材の設計には、必須の要件と言うことになる。
但し、【 断面重心位置を、左右方向で、同じ位置に合わすこと 】と言う意味には、必ずしも上下それぞれの、
【 断面形状が、対称形状で無ければならない 】と言うような、必然性までは無くて、偶力によるねじれさえ、
断面形状へ生じさせなければ、それで良いだけの話なので、上下でそれぞれに、重心を測定(或いは計算)し、
その位置が左右に、同じ位置で有ってさえいれば、それで問題は無いとも言える。