06/09/06 22:16:27 CbrZzioP
「高性能測定器を不正輸出 ミツトヨ社長ら5人逮捕」
精密機器大手「ミツトヨ」(川崎市)が核兵器開発にも使われる「3次元測定器」を
マレーシアの企業に不正輸出していたとして、警視庁公安部は25日午前、外為法違反の
疑いで、同社の代表取締役社長の手塚和作容疑者(67)ら幹部5人を逮捕、本社など
10カ所を家宅捜索した。マレーシアの企業は核技術などを国際的に密売するネットワーク
「核の闇市場」と関係が深いとされ、測定器はマレーシアの企業経由で、大量破壊兵器開発の
懸念国であるリビアに流れていた。公安部で不正輸出の全容解明を急ぐ。
他に逮捕されたのは、代表取締役副会長、高辻乗雄(71)、常務取締役の筑後英世
(66)の両容疑者ら。ミツトヨはイランへ平成9年に3次元測定器、14年に関連の
高性能ソフトウエアをそれぞれ不正輸出していた。公安部は、輸出を仲介した東京都
渋谷区のイラン系商社「盛案」も捜索した。
調べでは、ミツトヨは平成13年10~11月にかけ、外為法で輸出が規制されている
高性能の3次元測定器2台を、経済産業相の許可を得ないで、東京港からマレーシアにある
同社の現地法人を通じて、現地の精密機器会社「スコミ・プレシジョン・エンジニアリング
(SCOPE)」に輸出した疑い。うちの1台が、現地企業からドバイを経由して
リビアに送られていた。
3次元測定器は、一定水準を超える精度のものは外為法や輸出貿易管理令で輸出には
経産相の許可が必要になっており、公安部はミツトヨが輸出にあたって、低性能であるように
偽装していたとみて、手塚容疑者らを追及する。
公安部は今年2月、中国とタイの現地法人に無許可で測定器を輸出した外為法違反容疑で
ミツトヨを捜索。捜査の結果、リビアで発見されたのは中国などに流れたのと同じく、
規制水準を超えた高性能タイプだった。
SCOPE社の親会社には「核の闇市場」の中心人物でパキスタン人核開発研究者、
アブドル・カディル・カーン博士が右腕としたスリランカ人、タヒール氏が役員に名を
連ねている。