04/10/11 19:35:04 WFFz+hSg
自動車用のギヤー式変速機で、「偶数段」と「奇数段」の変速ポジションに有るギヤーを、
2つの変速軸に、それぞれ別けて配置し、2つの変速軸それぞれに配置されたクラッチを、
交互につなぎ変えながら、「ショックのまったく無い、効率の良いギヤー式変速方法」を、
実現した新機構が、「VW社」などで開発されたと言う下のような記事を最近読みました。
スムーズな変速
URLリンク(www.webcg.net)
DSGとは、“ダイレクト・シフト・ギアボックス”の略で、オートマチックトランスミッションに新しい提案を行っている。
3軸のギアボックスと2セットの湿式多板クラッチを組み合わせて、ギアチェンジは油圧で自動的に電子制御される。
クラッチをもつ、つまりトルクコンバーターを使わない自動変速機として、分類上はアルファロメオの「セレスピ-ド」や、
フェラ-リが用いる「F1システム」に近い。いわゆる2ペダルの“ノ-クラッチ”車で、マニュアルシフト重視のATでもある。
特徴的なのは、この手の機構にありがちの「変速時のタイムラグ」がないことだ。すなわち3軸のシャフトを利して、次のギアポジション
をあらかじめ選定しておき、ツインクラッチ(奇数、偶数ギアを別個に受け持つ)を同時に作動させて、オンとオフを振り分ける。
ごく単純化して説明すると、「2速+Aクラッチ(on)」で走っているときに、同時に「3速+Bクラッチ(off)」を用意しておき、
「ギアを変えるタイミングに至った」とコンピューターが判断すると、Aクラッチのスイッチを「off」に、Bクラッチを「on」にして
ギアを切り替える。よってパワ-の流れは途切れることなく、スム-ズな変速が可能となる。
「ショックの起こらない、ギヤー式の変速方式」としては、従来から「遊星歯車式変速機」
と言うものが存在し、実用化されていたわけですが、「遊星歯車」と言う歯車形式からか、
重たくなったり効率が余り良くないのでは、と言うような懸念も有ったように思われます。
自動車の変速機も、考えれば、まだまだ面白い機構が考え出せそうな分野だと思いました。