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(10ページ目抜粋の続き)
水の気化熱は大きいが、沸点が高く、吸入空気の温度を下げる点ではあまり効果が期待できない。
それではなぜメタノールと水の混合液が噴射されたのであろうか。
筆者は学生時代航空工学を学んだ。小生が所属した教室の技官は旧日本軍の航空整備兵であった。
その人は飛行機が雲の中に入ると出力が増加するといっていた。
水噴射の始まりは、「メタノールを噴射するなら、同時に水も噴射してくれ」とパイロットが要求
したことから始まったように筆者は推測している。
この水・メタノール噴射はエンジンの工程と圧力の観点(P-V線図)のから見ると、図1-2に
示すように、圧縮工程の負荷が軽減され、圧縮終了時点では高いエネルギーを持つ水素と一酸化炭素が
生成されているという夢のような現象が実現することになり、大幅な熱効率の向上が期待できる。