02/06/10 21:06 7PxofOae
エンジン内への「水噴射」に関するウエブ記事(その2)です。
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「TYPE97 水噴射システム」
URLリンク(www.poweraccel.co.jp)
当時最新鋭の試作戦闘機スピット・ファイアに決闘を挑まれ、
97式の空冷星形650馬力に対して
水冷V12気筒1500馬力の敵機に対抗するため、
試作段階の水冷噴射システムを現地基地で急きょ取り付け、
見事にスピット・ファイアを撃墜した由緒ある装置です。
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「P-51のエンジンについて教えてください」
URLリンク(216.239.33.100)
Posted by カッチン on 2000/04/20 00:47:13:
> 今回の解答で、水は主に冷却剤として使用されている
というふうに理解しました
(水を吹き込む→少し温度が低下して
異常燃焼(ノッキング)が防げる→よりたくさんの燃料
(空気も必要)を燃やして出力を稼げる)が、
あると思います。
常温・常圧でも水は気体になると、体積が 1000 倍になります。
こんな変化をする流体は水以外にはありません。
でも燃焼による体積変化のほうが大きいと思いますよ。
また冷却については、
水の蒸発潜熱(液体から気体になるときに
必要なエンタルピー)は、500kcal/kg トルエンだのガソリン
だのは 70 kcal/kg と大きく違います。
長年業界(なんの?)で生きてきましたが、私の知る限り
こんなに大きな潜熱を持つ物質は水以外にはありません。
ガソリンを理論混合費で燃焼できない理由の一つが、
エンジン内部の冷却にこの蒸発潜熱を使っているためなのです。
水は蒸発潜熱が大きいので非常に効果的なわけです。
出力を上げると燃費が悪くなるのは、燃焼する燃料を多くして
エネルギーを大きく取り出すために発生する熱が多くなり、
それを冷却する為の燃料がより必要になるからです。