08/11/11 22:51:00 xG80lmTS
>>322
えーと、治療後の経過によってそこらへんは変わってくると思うのですが、治療した直後に痛みが取れているのか、翌日に仕事した後痛み出るのか、2,3日仕事して仕事後に痛くなるのか、などそれによって変わるのかと思います。
個人的にはトリガーポイントからアプローチしようが、中医学的なアプローチであろうが、他のものであろうが、生理学的機序から考えて、予後にそれ程大きな違いが出るとは考えにくい。
鍼という道具のみで治療する以上、人体のホメオスタシスを超えるような作用を出すのは不可能に近いから。
というスタンスを踏まえ、腰のだる痛さがその場で取れていてもすぐぶり返すという状態について考えてみると、東洋医学的な考えではおっしゃる通りかと。
トリガー的な見方とかで言うと、いわゆる責任トリガーポイントが解消されていない状態なので、すぐに(責任でない)トリガーポイントが再形成されやすく、症状がぶり返す、とか。
あと、生理学的な考え方では、いわゆる”慢性痛”の状態になっており、痛みが痛みを呼ぶ悪循環が形成されやすくなっている、とかでしょうか。
まぁトリガーポイントも理論では責任が~だとか、いいますが、実際の臨床ではとりあえず鍼刺してみる!って感じでいいんじゃないかと思います。黒岩氏の講義も受けたことありますが、TP≒阿是穴と考えてよいらしいですし
黒岩氏も実際の臨床ではTPの形成部位に対し10本から罹患筋に多いときは20本近く刺鍼するとかあったように思います。(医道の日本の記事とかで書いてありましたね)
実際、深部の責任TPを正確に捉え、その後刺鍼するというのは難しいので、探索的刺鍼といわれるような、鍼を刺しながら探す、というようになるでしょう。
慢性痛の悪循環のメカニズムに関しては最近ようやく色々言われるようになってきて、学校の教科書レベルではあんまり詳しく書いてないと思いますが、まあ逆にここにアプローチしてる経験例が鍼灸の遠隔取穴とかなんじゃないかな、と思います。
要は慢性痛は一度しっかり除痛しないと、Badcycleが止まらなくてなかなか良くならないよ、というだけの事ですが、ただその場でも痛みを取るというのは非常に大事らしいです。
>脊柱管狭窄の術後による痛み
>労作による筋疲労の痛み
の鑑別はあまり必要ないと思います。というか、実際無理でしょう。学校で習う程度の理学検査では違いは出ないでしょうし、異病同治的なアプローチからおそらく実際の治療は違いが出ないかと。
多分、介護という仕事の性質上、中医学とかで言う病因の”労作”というのが無くならない訳ですし、良くなるにしても時間がかかるか、イーブンか。
気血津液で言えば、補っていても、労作で気血などが損耗してくればまた症状が出る、これのプラスマイナスでつりあっちゃう感じ、かなぁ。年齢的にも古典ではそもそも腎が虚する部類に入りますよね。
とりあえず、あっちこっちの言いとこ取りの主張ですが、こんな感じで。
スレ違いとかはまぁ問題ないでしょう。過疎スレだし。