06/09/14 02:42:54 6sbSj+zG
私の書き方も悪かったのかも知れません。
柴胡桂枝湯はどんな病態にも効くわけではありません。
ただ、この漢方を処方して苦情が来たことはないのは本当です。
用途範囲がかなり広い、と言いたかったのです。
済みません。
下記が私の考えです。
西洋医学と東洋医学を分かつもののひとつに熱の病態と位置があります。
とりわけ西洋医学にはない特徴的な働きを備えているものが和解剤で
す。半表半裏証(少陽病)とは発熱性疾患の経過中にみられ、発熱、
往来寒熱、胸脇苦満、胸脇部痛、口苦、悪心、嘔吐、咳嗽、咽乾、
食欲不振、眩暈などの症状が見られ、これらが肝炎の症状に類似する
ため、肝臓病薬と混同して用いられたものと思われます。
病位が胸膈にあるため発汗法も瀉下法も応じないため熱を中和する和解法
を用いますが、その代表処方が小柴胡湯です。
医療用として肝炎に使われ続けましたが、間質性肺炎の副作用発生以来、
自粛気味になりました。「小柴胡湯=肝炎」と短絡視はできず、当然
肝臓病の特効薬でもありません。
小柴胡湯を西洋医学的に運用し一定の成果をあげた報告もあり、それを
無視することはできませんが、拘泥してもいけません。
あらゆる病態を網羅できる漢方薬などありはしません。