06/09/10 13:46:51 3Yt9W9F3
そうですね。あまりこの様な併用はしませんが、飲んで問題があるのか?
と言われれば問題はありません。
柴胡桂枝湯は適応範囲は広い漢方です。
昔、分からなければ柴胡桂枝湯を出しておけ!と云われたものですが、
それ位どんな病態の方にも効いて苦情が来たこともありません。
ただ、スペシャリストとしては力不足です。
そこで脾胃を補うと云う作用を強める意味で補中益気湯や、その類方である
加味帰脾湯を処方することもあります。
二つの漢方を用いる時、桂皮(桂枝)や、柴胡、香附子、麻黄等が重複するの
は良くありません。
上記の二つの漢方には、柴胡が重複していますが、この場合は重複しても
配合率が少ないこと、目的が違うことから併用しても全く問題ありません。
柴胡桂皮湯は清熱開表の目的が、加味帰脾湯は補気剤(脾の裏に通じ甘温
の作用)の目的が主になっていて、方向性の違いがあります。
余談ですが、加味帰脾湯は白血病/紫根にも効果があります。