08/12/04 20:00:52
・経営再建中のJALが、思わぬ形で海外からの注目を集めている。米CNNがJAL西松遙社長
兼CEOの「倹約ぶり」を放送、反響を呼んでいる。
CNNがレポートを放送したのは11月。西松社長が都バスで出勤したり、社員食堂の列に並んで
会計し、昼食をとったりする様子が映し出されている。さらに、ナレーションでは、人件費削減の
取り組みを説明する際に、「07年には西松社長は自分の年収を9万ドルまで減らした。これは、
パイロットの稼ぎよりも少ない額だ」などと紹介。
JAL広報部によると、スケジュール上無理がある時や来客時以外は、原則「電車通勤と社食での
昼食」なのだという。
この取り組みに対して、CNN記者が「世界でトップ10に入る航空会社のCEOの生活としては奇妙では」
と疑問を投げかけると、西松社長は「そんなおかしいですかね? I don't think so strange.(そんなに
おかしいとは思わない) だと思うんですけど」と、「至って当然」という様子。
さらに、レポートでは「米国のCEOは、これとは対照的だ」と続く。記者が、米議会で財政支援を
求めている企業のCEOの年収が2億『ドル』 (約186億円) にのぼるケースがあることを伝えると、
西松社長は「ドル?In terms of US dollar? (米ドルで?) はぁー。ハハハ」と、あきれた様子だった。
レポートが、いわば「米国の高給CEOと日本の質素なCEO」という視点で作られていたということもあり、
この動画は11月23日には「JALのCEOは給料をパイロットの給料以下に減らした。他のCEOも彼から
学ぶべき!」とのタイトルでユーチューブに転載され、注目を集めている。
12月3日現在で6万9000回以上が再生され、120以上のコメントが付いている。
「米国では、このような強欲と富にまみれていないCEOは珍しい」といった、西松社長を賞賛する声が
多い一方、「日本ではCEOは、それほど価値あるものだとは認識されていないのでそれほど驚かない」
と、冷ややかな声も散見される。
JALは11月7日に、09年3月期の業績予想(連結)を下方修正したばかり。当分、この「倹約ぶり」は
続くことになりそうだ。(抜粋)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)