05/01/27 21:33:18
1)世界の包蔵水力は約14兆(19兆とも言われます)KWH/年あります。
そのうち既開発は2.5兆KWH/年で開発率は約18%。
2)世界で原子力・火力・水力・その他を合計した年間発電量は12兆KWH/年です。
つまり未開発で眠っている水力は数値の上では世界の火力、原子力を全て代替しても
余るあるほど膨大。
3)世界の既開発水力は既設原子力と等しい(←日本国内で見れば水力は小さいので驚かれるのでは??)
4)先進国の多くは、自国の水力の70%程度を開発済みで、
膨大な未開発が残っているのは途上国が殆ど。
つまり未開発水力の開発は途上国の産業発展にも重要。
5)発電の仕組みの簡単さは低コストの元。安いメンテナンスで
半永久的な長寿命が水力発電の特徴。エネルギ密度の濃さと
負荷追従性は良好で他の新エネルギとは一線を画す。
6)大電力半導体技術の進歩は目覚しく、大容量の直流送電も
技術的に難しくなくなった。交流送電では1千km程度までしか
出来ないが、超高圧直流送電では1万km程度(地球半周)まで
送電可能。つまり先進国が途上国の膨大な水力電気を購入して
CO2削減をしながら、途上国は外貨獲得ができるようになる。
今まで遠くて開発出来なかった水力地点が使えるようになる。
7)水力発電には必ずしも大きなダムは必要ではない。ダムの大きさと
発電量の大きさはあまり比例しない。安定してたくさんの水量がある
地点であれば取水堰程度の小ダムで良質の水力発電が出来る。
8)日本国内の水力は大出力地点を殆ど開発済みで小規模地点しか
残っていないが、それでも原子力発電所(100万KW)を6基分程度が
残っています。山奥の秘境だけではなく何気なく使っている用水路の
流れにも水力は眠ってるかも?