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メコン川の橋工事で事故、邦人ら１４人死傷・８人不明
バンコク＝吉形祐司】タイ・ラオス国境を流れるメコン川をまたぎ、日本の円
借款で建設中の「第２メコン国際橋」建設現場で２２日夕、クレーンから資材
が落下して橋の一部が崩落、地元警察によると、日本人技術者１人が即死、
日本人２人を含む１３人が重軽傷を負った。また、日本人２人を含む８人が
川に転落し行方不明となっている。
工事を請け負っていた三井住友建設によると、死亡したのは同社技術社員の
田中等さん（４８）。負傷者と行方不明者も同社社員。
詳しい状況は不明だが、警察当局によると、現場はタイ東北部のムクダハン県
から約５００メートル地点にあるメコン川の国境地帯。橋の設置に使う資材を
クレーンで降ろしていたところ、資材がロープから外れて落下、衝撃で橋の
一部が崩落したらしい。在タイ日本大使館で情報を収集している。
全長１・６キロの同橋は、日本がタイ、ラオス両政府に総額８１億円の円借款
を供与し、日本と地元の建設会社による共同企業体が、来年末の完成を目指し
て建設を進めている。
(2005年7月23日0時54分 読売新聞）