09/03/31 22:37:27
【誤って「イエローカード企業」の汚名】
同社の株価は08年11月6日以降、10円割れの水準で推移していたが、前日
(3月30日)は10円で取引を終え、約5カ月ぶりに10円台を回復。時価総額も
約10億円で低空飛行を続けていたが、前日には約17億円にまで回復した。
東京証券取引所は、1部上場銘柄の時価総額について一定の基準を設けており、
現在は「時価総額が12億円未満の状況が9カ月続いた場合、東証2部に指定替えを
行う」となっている。サクラダはこれにひっかかり続けていたが、年度末にきて基準
を上回ってきた。
そのサクラダはコスト圧縮により収益力を強化し、橋梁工事の受注も増加傾向にある。
2月27日に発表した今後の見通しでは、「業績の改善を図り、市場からの評価を
高め、東証1部銘柄として上場を維持していく」と表明している。
経営が低迷するなか、監査人が「継続企業の前提に疑義がある」と“イエローカード”
を突き付けなかったのは、こうした経営改善の姿勢や実績が評価されてのこととみら
れる。
サクラダは四季報の誤りについて、「今後発売される四季報に訂正文を印刷した紙を
挟み込むよう要請することも検討したが、弁護士とも相談した結果、これ以上の対応
を求めることは難しいと判断した」と憤まんやるかたない様子。
一方の四季報編集部は「こちらのミス。関係者にお詫びします」と平謝りではある
ものの、ミスへの対応については「過去にも間違いはホームページ上でのみ対応して
いる」としている。
◎URLリンク(www.zakzak.co.jp)