09/07/18 10:48:24 sBiPn9K+
>>163
------変圧器の巻き線に関連してあれこれ書いてるやつが居るが--------
送電方法 - 鹿の骨 2009/07/17 (Fri) 23:28:24
三相変圧器の結線は原則として一次側二次側のどちらかが△になっていないと支障が出る。
鉄芯にはヒステリシス特性があるので普通に励磁すると励磁電流が第三次高調波電流を含む歪み電流になる。
第三次高調波はRST各相で位相が揃ってしまうので一次側が△になっていないと流れようがなくなる。
一次側が△の場合は良いが、Yの場合はこの第三次励磁電流が流れなくなってしまうので逆に鉄芯内の磁束が第三次高調波を含む歪み波磁束になる。
結果として二次側に誘導される電圧が第三次高調波を含む歪み電圧になる。
ここで二次側を△に組んでおけば第三次高調波電圧による第三次高調波電流を巻線内に循環(ショーとさせている)させる事が出来るので二次端子には第三次高調波電圧が出ないで済む。
この様に一次側二次側のどちらかが△で有れば良い事になる。
一般的に電圧の高い側の方をYに組んで低い側の方を△に組んだ方が全体的にコンパクトに出来るそうだ。
因みにY-Yが一番コンパクトに出来るが、鉄芯回路がヒステリシス特性に関係なく組める小容量(6kV/200V級の50kVA以下)に限られる。
勿論一次側二次側両方を△に組んでも構わない。
電圧の耐圧の必然性から一次二次ともYに組む必要がある超高圧変圧器などは第三次高調波の問題を回避する為に三次巻線として△巻線を巻いている。
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>Y-Yが一番コンパクトに出来るが、鉄芯回路がヒステリシス特性に関係なく組める小容量(6kV/200V級の50kVA以下)に限られる。
50kVAより大きいY-Y変圧器の例なぞ、いくらでもあるのだがねぇ