07/03/30 14:33:24 BLdXDN4f
イオン化傾向を利用して処理するならこうかな?
1.まずは普通にエッチングを行う。
すると、>>269 で書いているような反応が起こる。
2FeCl3 + Cu -> 2FeCl2 + CuCl2
このとき、溶液中には塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、塩化銅(II)が存在する。
2.次に、この溶液中の塩化銅(II)のみを還元して取り出すことを考える。
イオン化傾向は Fe>Ni>Sn>Pb>Cu なので、
イオン化傾向が鉄より小さく、銅より大きいものが使えるということになる。
よってニッケル、錫、鉛が使用可能である。
電子工作をやる人なら鉛と錫の合金であるハンダを使うのが簡単であろう。
あとは陽極に炭素棒、陰極にハンダをつないで、直流電流を流せばOK。
陽極で塩素が発生し、陰極で銅が析出してくる。
銅の析出がストップし、気体(水素)の発生が増えてきたら処理終了である。
なお、陽極で発生する塩素を抑えるにはチオ硫酸ナトリウム(ハイポ)を処理したい液に混ぜればよい。
Na2S2O3 + 4Cl2 + 5H2O -> 2NaCl + 2H2SO4 + 6HCl
発生する硫酸・塩酸は微量である上、塩酸は放置すれば揮発する。