06/10/30 12:27:17 2uEI3vGi
>>305
以下自己責任で試してみて下さいw
たぶんその基板は使わない方が良いかと思います。おそらくPPEかPPOと推定します。推定があたりなら
tanδがそれほど良くないのと、その誘電率-厚みの組み合わせではパターン幅が太すぎて放射が
大きくなり、特性がかなりうねっているのではないかと思いますがどうでしょう?
で、εr=2.2のテフロン基板を使うと良いです。各テフロン基板メーカで最も特性が良いグループです。
可能ならRT/Duroid 5880がベスト。基板厚は上が20GHzなら、厚めでt0.38、薄めでt0.25に
しておいた方が良いでしょう。コネクタを付ける場合は放射を押さえるために、中心導体が
Φ0.5とかΦ0.3に細くなっている物を選びましょう。50ohmパターンの幅にしっくり付きます。
それから当然2~3次の広帯域ウィルキンソンになってると思いますが、アイソレーションの
抵抗が付く所はぐっと近づけて、抵抗も1608裏返し実装とか、いっそ0603を付けると良くなります。
実は抵抗体までの伝送線路(チップ抵抗の電極部分も含む)があると特性が劣化します。
本当はアルミナ薄膜もしくは厚膜で抵抗部分も一緒に焼き付けると良くなるので、検討してみては
如何かと。古い設計品だと、このメインラインから分岐する伝送線路を短く、かつ放射が出ないように
するためにワイヤボンディング用抵抗やリボンボンディングの抵抗を使ってあることもあります。
チップ抵抗を使うなら、チップの真下に穴を開けて抵抗が宙に浮くようにすると良いのですが…
…電気的には良いのですが、実装・信頼性には問題が残ることが。裏返しでチップ抵抗を付けるのも
同様で、電気的には良いですが現場からクレームが来ることが多いかと。
パターンはぱっと見、ひょうたん型にすると良いです。極力緩やかなカーブを描くように。ベンドは
使用しない方が良いです。もしも長くなっても良いなら、Y字にしてやるともっと良いのですが。当然
アイソレーション抵抗の後で左右に振り分ける事になりますが、ここも緩やかなカーブにしましょう。
最後に天井全面に電波吸収体を入れるとぐっと良くなる可能性がありますが…
…吸収体は最後の武器だ、我々は忍者(ry
冗談はさておき、放射が大きい場合には、理論限界性能よりもロスは増えますがうねりがなくなるので
見かけの性能が良くなることがあります。参考まで。