10/02/18 00:26:28
>>638
少し前まではS=O、P=O、Cl=Oなどの二重結合性は、
Oの孤立電子対から中心原子のd軌道に電子が供与されるためだと考えられてきた。
しかし、最近の量子化学計算では、典型元素ではd軌道の寄与は無視できるほど小さいと分かってきた。
では本当はどうなのかというと、中心原子はd軌道を使うのではなく、σ*軌道を使うらしい。
第3周期の元素になるとσ結合が弱くなってくるので、それにつられてσ*軌道のエネルギーも下がり
Oの孤立電子対が作用しやすくなる結果、X=O二重結合性が生まれる。
図があったので。
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