08/01/08 08:25:44
>>35
どの場合も塩の濃度Cが極端に薄くなく、
また解離定数が十分に小さい事が条件になる。
弱酸と強塩基:
加水分解:A^- + H2O ⇔ HA + OH^-:Kh=Kw/Kaより、
[OH^-]^2/(C-[OH^-])≒[OH^-]^2/C=Kh、[OH^-]≒√(CKh)、[H^+]=Kw/[OH^-]≒√(KwKa/C)
強酸と弱塩基:
加水分解:B^+ + H2O ⇔ BOH + H^+:Kh=Kw/Kb
同様にして、[H^+]≒√(CKh)=√(CKw/Kb)
弱酸と弱塩基:
A^- + H2O ⇔ HA + OH^-:Kh1=Kw/Ka
B^+ + H2O ⇔ BOH + H^+:Kh2=Kw/Kb
A^- + B^+ + H2O ⇔ HA + BOH;K=Kw/(KaKb)‥(*)
条件から考えれば平衡定数が最大の反応は明らかに(*)で、
これが他の2反応より十分に大きいから、それらを無視してこの反応についてのみ考えると、
平衡時において、[A^-]≒[B^+]、[HA]≒[BOH] と見なせるので、
Ka*(Kw/Kb)=([BOH]/[HA])*([A^-]/[B^+])*[H^+]^2≒[H^+]^2 → [H^+]≒√(KwKa/Kb)