07/12/04 09:01:25
>>625
訂正:
第一等量点については、生じたH2PO4^-について、次の3つの反応が考えられるね。
酸として、H2PO4^- ⇔ H^+ + HPO4^2- :K2=10^(-7.2)
塩基として(加水分解)、H2PO4^- + H2O ⇔ OH^- + H3PO4 :Kh=Kw/K1=10^(-11.9)
不均化、2H2PO4^- ⇔ H3PO4 + HPO4^2- :Kd=K2/K1=10^(-5.1)
平衡定数を比較すると、Kd>K2>>Khだから、不均化のみ考慮して他を無視すると、
平衡時おいてほぼ[H3PO4]≒[HPO4^2-]と見なせるから、
[H^+]^2[HPO4^2-]/[H3PO4]≒[H^+]^2=K1K2
よってpH≒(pK1+pK2)/2と近似できるよ。
第二等量点についても同様に考えて、pH≒(pK2+pK3)/2
またpK3=12.4とかなり大きいので、中和が定量的に進まない(反応が途中で止まってしまう)と考えられるね。
HPO4^2- + OH^- ⇔ PO4^3- + H2O :K=K3/Kw≒40
だから第三等量点では、pHジャンプを起こさないんだよ。
またpK2とpK3は十分に大きな比があるのでこれが原因じゃないね。