06/11/20 21:44:50 CneGDNc9
JAXAタウンミーティングin四日市レポート by 野尻先生
URLリンク(njb.virtualave.net)
以下勝手に全文引用:
簡単ながらレポートします。18時~20時まで2時間、八代広報部長、川口教授、
樋口理事がJAXAの現状を語りました。講演は簡潔で要点を絞り、そのぶん質疑応答
の時間を長めにとっていました。短時間なわりに内容のあるタウンミーティングに
なっていたと思います。
八代部長が説明したのはJAXAの歴史と現在の事業、海外と比較してのロケットの
性能や成功率、人工衛星の大きさや数など。
問題提起としては、日本の宇宙開発が負のスパイラルに陥っていること。ここ数
年宇宙開発予算が漸減し、そのため値の張る国産部品が使えなくなり、国内の宇宙
産業が支えきれなくなって企業の撤退が相次いでいる。予算はピーク時に較べて
450億減、部品の国産化率は90%が30%に落ちている、等々。
川口教授ははやぶさの成果をメインにして、先進的な技術に取り組むことの大切
さを述べました。分化していない小惑星は鉱物資源が表面に出ていること、NASAは
有人小惑星探査を計画していること、太陽・地球L2の深宇宙港構想、等々。
しめくくりの言葉は例の「高い塔に登れば新しい地平線が見えてくる」に加えて
「センターラインでパスを繰り返していても得点にならない。オフサイドぎりぎり
でパスしてこそ得点に結びつく」でした。
樋口理事は四日市(富州原)の出身で、こちらの訛りに切り替えて予算配分の話を
されました。
アメリカの宇宙予算はすべてNASAが使っているわけではない。NASAは40%程度。
ほかに軍やNOAAがある。ヨーロッパも40%くらい。日本においてJAXAは55%くらい。
日本の宇宙開発予算は社会インフラ・安全保障に流れ、宇宙科学はじり貧になって
いる、等々。