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第二次世界大戦前後における戦闘艦論 ('03.11.16)
URLリンク(www.mild-heart.com)
≪雷撃≫
魚雷の構造を簡単に説明しておくと大きく分けて、高圧圧縮空気のタンク、
2重反転スクリュー、簡単な舵と弾頭となっていた。
圧縮空気を動力源としてスクリューを回し、回転反動を2重反転スクリュー
とする事で相殺し、進路、深度を決める為の簡単な舵が付き
口径の割りに大型の弾頭を搭載していた。
(魚雷の基本的構造は http: //www2.ttcn.ne.jp/~kobuta/index.html
こちらで確認して下さい。)
魚雷の効果は小型艦艇に大型艦船に対する致命的な攻撃力を持たせる
事となったが、初期の魚雷(冷走魚雷)は射程が 1000m弱 と短く
かつ低速で兵器としての実用性は低かった。
以後約30年の間冷走魚雷構造のまま改良の進んだ魚雷は、燃料タンクを
積み燃焼により空気を膨張させる(乾式熱走魚雷)事で搭載した圧縮空気を
高効率に使える様になり劇的にその性能が向上する。
そしてさらに燃焼排気に海水を混ぜる事による水蒸気膨張を動力源
(湿式熱走魚雷)にする事によりさらに射程、速度の向上が図られた。
1866 年ホワイトヘッドが魚雷を開発してから40年の時を経て実用兵器として
大きく期待される事となる。