06/09/24 15:07:16 glyjJzWv
>202
>4.2.3 蒸気噴射デイーゼル(STID)エンジン
>4kg/kWhr程度の大量の水
>海水を無尽蔵に使える舶用エンジンとしてしか、使えないと思われますが
さて、では仮に「軸馬力2000PS運転状態のSTIDエンジン搭載の船舶」を想像してみましょう。
4kg/kWhの水を消費するので、2000PS≒1470kWでエンジンに噴射される水の量は5481kg/h。
「塩分濃度と比重」URLリンク(www.littlewaves.info)から、
海水1kgあたりの塩分量は28~35g、太平洋の数値を取って34gで計算すると、200kg/h。
・・・たった1時間運転しただけで200kgの塩がピストン内に残るって、これは製塩装置ですか?
さて、気を取り直して今度は真水を使ってみましょう。所要水量5481kg/h≒131.5t/day。
某組織のフネで用いられる減圧蒸留造水装置は1tの水を蒸留するのに7000円かかると言われています。
これより、1日あたりの造水代金はおよそ92万円。また、この減圧蒸留装置の能力は1機当たり60t/day。
2機を24時間全力運転させてもちょっと足りないようですね。
以上を見ての通り、こんなエンジン、舶用になんてとても使えたもんじゃありません。