08/07/23 13:29:48 jBn+b66/
ボツネタで知った今年の旧司法試験問題の民法第1問1だが次のとおりでいいのかな。
湯島世代より老朽化した頭でぱっと考えたが、結構これって基本的かるひっかけありの良問かね。
『AがBに機械を売却(代金後払・機械引渡済)。その後にBがCに機械賃貸・引渡済。
その後にAが売買契約を代金未払で債務不履行解除』この場合のAC間の法律関係を論ぜよ。
<まず押さえること>
AB間の売買契約は解除により遡及的になかったことになる。
しかし第三者の権利を害することは不可(条文と法の趣旨必要)。
但し第三者は権利保護要件たる対抗要件が原則必要(最高裁判例と理由必要)。
Cは第三者に該当する(第三者の定義必要)。
ではCは対抗要件あるか。ここで「動産の引渡を受けているから対抗要件有り」
と言わせるのがひっかけなのか?引渡が対抗要件というのは物権変動の場面だから、
動産賃借権者のCにおいて本来は問題にはならんはずだな(おそらく)。
しかし、本来的対抗要件と権利保護要件の対抗要件の違いや、解除に伴う第三者保護
の制度趣旨から、Cを保護すべき理屈を述べさせるのが第一のヤマかな。
仮にCの賃借権がAとの関係で保護されるとして、BC間の動産賃貸借が、(Bとの関係では
解除によって元の状態に戻ったはずの)Aに引き継がれる法理を述べることがヤマかな。
すまん自信ないわ。俺も頭さびつきまくりだ。